コロナ禍で生き別れ(大げさ)となっていた実姉がなろうの先輩だった件

水無月礼人

自分的にはここ数年で一番笑った出来事

 こんにちは。2023年4月14日にカクヨムで活動を始めた水無月礼人ミナヅキレイトと申します。別の小説サイト、小説家になろう(以下なろう)でも執筆しておりました。(※2023年11月になろうは退会しました)

 四十代のオバちゃんで実際の肌は弛みっ放しですが、カクヨムではピッチピチの新人です。これから宜しくお願い致します。


 コロナ禍、いい加減にうんざりですよね。政府によってマスク着用や集会などにおけるガイドラインがたいぶ緩和されましたが、コロナは収まった訳では無いので油断大敵ムダ毛ボーボーです。


 筆者は三姉妹の末っ子でして、それぞれ結婚して別世帯となってからは姉妹間の交流がだいぶ減りました。それでもコロナ前は年に数回会っていました。

 コロナが流行ってからは大人数での会食を避ける為に、親の元への顔見せも年末年始を避けて時間差で行ったりしています。


 そんな風に数年間、シスターズとは直接会うことがなく、年賀状やメールでたまに近況報告する程度に留まっていたのですが、たまげました、ある日のメールで真ん中の次姉もなろうで活動していることが判明したのですよ。

 それも数年も前から(知った当時の筆者はなろう活動期間四ヶ月半)。教えてもらった作者名で検索したら作品数えげつなかったよ。筆早いね姉さん。


「先輩でしたか!! ちーっす」

「ちーっす!」


 ↑メールの原文ママ。

 となると当然、相手がどんな作品を書いているか気になります。姉妹ですから応援したい気持ちだって沸き上がります。

 でも頻繫に交流を持つと相互クラスタだと疑われてしまいます。カクヨムでは作者同士が互いの作品を読み合うことが推奨されているようですが、なろうにおいては特定の相手との点のやり取りは違反行為と見なされ、アカウント凍結の一発退場となる可能性が有るのです。

 

 これだけ聞くと、純粋なカクヨムユーザーの皆さんは「なろう厳し過ぎんだろ、運営は鬼か」と感想を持たれるかもしれないですね。私自身「鬼か」と思った時期が有りました。ですがこのような体制になったのには理由が有るんです。


 過去になろうでは、なろうで執筆している作者達が70名以上も集まり、大きなサークルを作ったことが有ったそうです。そこではサークルリーダーの指示で、メンバーの作品に高評価点を付けることが義務づけられていたそうです。あからさまな相互間フォローですね。

 そのせいでランキングの上位を、そのサークルメンバーの作品だけが占める事態に陥りました。中には小説の体を成さない稚拙な作品も有ったらしいですが、仲間のポイントで押し上げられての上位入りです。


 こんな操作をしてランキングを独占されたら良い作品は生まれません。運営側は苦渋の選択を迫られました。

 そして始まりました。なろうBAN祭り。ヤ〇ザキ春のパン祭りではありませんよ? なろう追放BAN祭りです。


 運営様は違反ユーザー達をBANBAN容赦無く撃ちまくったそうです。まさにプロの手口。彼らの通った後には一本の草も残りませんでした。

 不正は許さない、悪い子は居ねぇがぁ? まさに小説サイトのナマハゲです。


 なので姉に申し出ました。ささやかな応援にしようと。ナマハゲ怖いから。お互いに本当に面白いと思った作品にのみポイントを入れる、なんて美しい世界でしょう。


 ところが姉さんたら、絨毯爆撃じゅうたんばくげきを仕掛けてんのかと思うくらい、私の作品を評価しまくってます。姉さんはささやかの意味を知らないのかな? 今すぐ辞書を引け。


 ただ姉の名誉の為に記述しておきますが、彼女は読みもしない作品に身内だからと、ポイントを入れるような不正行為は一切行っておりません。ちゃんと全部読んでいます。連載作品に何度も感想を送ってくれるのでそこは確かです。

 そして純粋に、私の作品を面白いと思った上で評価点を入れてくれています。幼い頃から互いの漫画本を貸し合ったり、同じアニメを見たり同じゲームをしたり、面白いの感性が似ているんですよ。だから私も姉が書く物語をとても面白いと感じています。

 私が最近腐女子に墜ち、ムーンライトノベルズ(なろうの18禁BLサイト)の方でも執筆してみたいな~と思っていたら、そっちでも姉は先輩でした。やっぱり姉さんは外さないと思いました。


 常に私の一歩前を行く姉、当然カクヨムにも姉は居るんじゃないかしらと疑ってしまいます。

 私がカクヨムユーザーになって真っ先にしたことは、自身の作品の執筆ではなく姉のペンネーム(ユーザー名)の検索でした。

 ………………検索にヒットしませんでした! っしゃあ!!(なろうとは違うペンネームで活動しているとか、そういう落とし穴は掘らないでね?)


 姉は現時点ではカクヨムには居ません。たぶん。でも私に「推理小説はなろうより、カクヨムの方が読者さん付きやすいかも」と勧めてくれたのは他ならぬ彼女でした。つまり姉はカクヨムの存在を知っており、いつかこちらでも執筆をするかもしれないのです。


 もちろん私としては姉の活動がカクヨムに広がることはウェルカムです。その時は私が先輩ですのでこの広い胸を貸し、初心者の姉にカクヨムのあれこれを教えて差し上げるのですよ。ウフフ、私が先輩……。

 今はまだカクヨムのシステムを使いこなせていません。このアイコン何かしらと恐る恐る押している状態です。でもきっとすぐ慣れるから。うん。



 そしてふと思い出したのが、二十代の頃に同じ夢(プロ作家デビュー!)を追っていたかつての同人仲間達。

 彼女達も結婚してからはほぼ創作活動をやめたはずなのですが、こっそりWeb小説を書いている同士が居るかもしれないです。余った時間に書き溜められるし、お金が掛からない趣味だから。


 皆さんの知人もなろうやカクヨムで活動しているかもしれないですよ。それを知るのは怖いような、嬉しいような……。

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コロナ禍で生き別れ(大げさ)となっていた実姉がなろうの先輩だった件 水無月礼人 @minadukireito

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