貧民として育った主人公のシャオロン。
あるとき、彼女は南煌王国に売られてしまう。
南煌王国は十二年に一度、湖王国と北栄王国の二国と「水」の利権争いのための代理戦争をしていて、シャオロンは何故かその代理戦争の代表者に選ばれることになって――
貧民窟で育った主人公のシャオロンは、快活で生命力にあふれたヒロイン。生い立ちから考えても、大変な思いをして生きてきただろうことが想像できます。
そんな彼女ですから、自分の身を守れるのは自分だけと思っているところがあり、国のため正義のために戦うというよりは自分自身のために代理戦争に身を投じます。
そんな型破りな主人公の行動は新鮮味があって、打算的なところもふくめてカッコ良かったです!
南煌王国の皇子をイケメンと認めつつも、彼の色香に惑わされないところも好感がもてました。
しかも、つわもの揃いの代理戦争で彼らに負けない活躍をするんです。
こんな女の子が友達だったら、きっと楽しいに違いない!!
読めば読むほど、主人公のシャオロンを好きになる。冒険も恋愛もあって、読み応え抜群の中華風ファンタジーの良作でした☆
主人公・シャオロンは、水が希少な砂地獄の貧民窟で世紀末感あふれる世界を生き抜いてきた。
ある日、養い親ともいえるヘンスによって旅立ちを促され、開かずの門から貧民窟の外へと追いやられた。
そこで出会った若者によって、豊富に清水を使える世界へと連れ去られる。
そうして国家の命運を握る十二年に一度開催される「儀式」へ強制参加することになってしまう。
三つある「儀式」を戦い抜き、最後に勝利者たる栄誉を授かるのはただひとりと一国のみ。
万年最下位の国の戦士としては、失うものはなにもない。
しかも連れてきた若者から貧民窟では一生遊んで暮らせるだけの賞金を提示され、それを持って逃げ出そうと画策するシャオロン。
果たして彼女は儀式に挑むのか。挑むとしてどこを目指すのか。
シリアスとコメディを絶妙にブレンドした文体が、先を読ませる推進力となっています。
読者選考も残り一週間というタイミングですが、今から一気読みをオススメできる作品となっております。
生きることすら過酷な貧民窟で育った美貌の少女・シャオロン。
師匠であるヘンスに育てられた彼女はある日、誰も出られる者のいないはずの貧民窟を出ることになり――!?
しかも、貧民窟を出た彼女は無理やり国の命運を懸けた勝負に出されることに!
命の危険もある試練をシャオロンは無事に乗り越えられるのか……っ!?
実力派の書き手、アメ様の中華風ファンタジーです!(≧▽≦)
アメ様の魅力はやはり壮大な世界観と魅力的な登場人物だと思います(*´▽`*)
そのどちらもが高いレベルで描かれた今作。
シャオロンがどうやって自分の運命を切り拓いていくのか、ぜひその目でお確かめください!(≧▽≦)
貧民窟での底辺の暮らしから一転、天上人たちの世界に売られ、国の命運を賭けた試練に参加させられることになった少女の物語です。
主人公・シャオロンが素晴らしく魅力的でした。機転と行動力、そしてしたたかさ。貧民窟育ちならではのドライさが気持ちよく、異世界のような王都でのあれこれへのツッコミがシュールな笑いを誘います。
育ての親でありシャオロンを売り飛ばした張本人であるヘンスに対する愛憎が、また絶妙なツンデレぶり。
いったいどんな由縁で、シャオロンは重大な儀式に挑むことになったのでしょうか。あの手この手で逃げ出そうとする彼女。
謎を引っ張りつつ突入する試練の章がまた、大変エンタメ性が高く読み応えたっぷりです。
ライバルの2人も非常にキャラが立っており、3人のやりとりが楽しくてみんな大好きになってしまいました。
世界の形式や政治の話なども分かりやすく、コミカルとシリアスのバランスがよく、ウィットに富んだ会話の応酬も楽しい。
ストーリーの繋ぎがすごく良いので、一気読みしてもジェットコースターみたいで楽しいんじゃないかなと思いました。
全てがスッキリ綺麗に解決するラストもお見事です。
中華風の世界を舞台にしたとびきりのエンタメ作品。ぜひみなさんもご堪能ください!
ヒロイン・シャオロンは貧民窟のドブ川で拾われ、18歳まで過酷な環境で生きてきました。
しかし彼女を拾ってくれたのは、その一帯を治めるボスのヘンスという男。
彼はシャオロンに生きる術を叩き込みました。
それなのに、ヘンスにシャオロンは売られます。
行き先は南煌王国。
そこでシャオロンを待ち受けていたのは、大きな使命と巨額の富。
国の未来のために、ある試練を乗り越えれば手に入る金貨。
なぜ第三皇子ウーシェンが、貧民窟育ちのシャオロンを買い取ってまでそんな話を持ちかけてくるのか。
ヒロインと共に読者も謎に包まれていきます。
しかしこのヒロイン、強かなのです。
金貨が手に入ればいい、なんて考えてしまうのですから。
そのために、シャオロンは無謀とも思える試練へと向かいます。
そこには、この試練のために育てられてきた他国のライバルとなる女性達が待ち受けているのです。
貧民窟育ちにしては真っ直ぐに育ったシャオロン。
彼女はどこにいても自分を貫きます。
その姿に、笑いながらも全力で応援したくなります。
だからこそ、周りの人の心をも動かしていきます。
特殊な状況下で結ばれる絆。
シャオロンの心の中にいる大切な人の存在。
もちろん、金貨も忘れちゃいけません!
そんな彼女が掴んだ未来を、解き明かされる謎を、見てみたいと思いませんか?
内容だけを見てみると、とても過酷なお話だと思います。
しかしシャオロンの状況の捉え方が面白くて、最後まで楽しく読み進められます。
是非皆様もお読み下さい。
貧民窟で育ったシャオロンは美しい顔立ちの少女。
でもその美しさは貧民窟にいる男たちの目を引くだけで彼女にとって良いことなんてひとつもない。だからシャオロンは読者ビックリの行動に出ます。
そんなパンチの効いた冒頭から始まる本作。
ある日突然、高貴な人にさらわれて(?)生活がいっぺん。
マイフェアレディ的な展開のようでそうでない過酷な試練が待っていました。実は貧民窟育ちだったのにも訳があり、そこで保護者だったヘンスという男性にもシャオロンが想像もしなかった過去があって。すべては国の代表が戦う儀式が関わっていたようです。
軽快な語り口で、シリアスな場面どこか飄々と乗り越えていく強さがあります。
陰謀渦巻く中、コミカルな場面や、バトル、友情、そして恋愛!? の要素も。
シャオロンの活躍ぶりにエールを送りたくなる作品です。
貧民窟という劣悪な環境で生まれ育ってきたシャオロン。しかし彼女は、ある時育ての親であるヘンスによって、貧民窟よりも遥かに綺麗で立派な王都へと売られてしまいます。
そこでシャオロンに与えられた役目は、国の代表として儀式に参加し、他の儀式の参加者達と競い合い、勝利をおさめるというもの。それにより、この国が得られる水の量が決まり、結果が良ければ国全体が豊かになるのです。
しかしそんなことを言われても、シャオロンにしてみれば知ったことではありません。元々過酷な貧民窟育ち。王都の人たちの事情なんて知りませんし、知ったところでならやろうと思えるものでもありません。
報酬である金貨を提示され、なんとかやる気は出しますが、他の面々とは、やる気も志も違います。
しかしそんなでも、儀式が始まってしまえばやるしかありません。
なぜ自分がこんなものに選ばれたのか、そもそもどこで自分の存在を知ったのか、疑問はつきませんが、それを気にしてばかりいては、肝心の儀式で勝つどころか、生き残ることだって難しいかも。それくらい、この儀式は過酷なことをやらされるのです。
自分が生きるだけで精一杯だった少女が、国の将来を左右する戦いに挑む。
相当な無茶であり、プレッシャーも物凄いですが、儀式が始まった以上後戻りはできません。
勝つことができるのか、そして勝った先に、先の疑問への答えが待っているのでしょうか?
貧民窟の過酷な環境の中で育ったシャオロンは18歳になった時、育ての親によって王都に売られてしまう。
貴族に買われて、奴隷のような生活を強いられるのかと思いきや。シャオロンを待っていたのはウーェンというイケメン皇子と、暖かいおもてなし。貧民窟にいたころには考えられなかった温かいお風呂や寝床を与えられたのですが……。
過酷な貧民窟で生きてきたシャオロン。このおもてなしには裏があると、警戒心を失いません。
そしてその予感は的中。なんとウーェンはシャオロンに、国の未来を左右するある試練に参加してほしいと頼むのでした。
貧民窟で生きてきたシャオロンに、国の未来を委ねると。それは無茶ではないですかー!?
そんなのシャオロンだって引き受けるわけありませんよ。
しかーし、試練を終えた暁には金貨を支払うと言われたシャオロンは、これを引き受けてしまいます。
けど……やっぱりと言うかなんと言うか。この試練、一筋縄ではいかない過酷なものでした。
ストーリーは大変過酷で真面目なものなのですが、シャオロンの心の中のツッコミがキレキレで、コミカルで面白かったです。
国の未来を左右する試練? そんなもの知ったこっちゃない。こっちはさっさと終わらせて、金貨をもらってサヨナラしたいんだー!
そんなシャオロン、はたして無事に試練を乗り越えることができるのでしょうか?
国よりも金貨のために奮闘する、スラム育ちの女性の数奇な運命の物語です。
貧民窟に生まれ育ったシャオロンという少女は、育ての親によって王都に売られます。そこで待ち受けていたのは見目麗しいウーシャンという皇子。
今までお風呂にすら入ったことの無いシャオロンに与えられた環境は贅沢すぎて……。でも、うまい話には必ず裏(試練)が待ち受けるものです。
作者雨杜和様の新作、待っていました!
今回はダークファンタジーという事ですが、シリアスな中にも笑いも散りばめられていくそうですよ。
今の所話はまだ序章で、試練の儀式(?)が始まったところですが、それに成功したら、貧民窟では一生遊んで暮らせるだけのお金がもらえるらしいです。
でも、それだけの大金を皇子がくれるっていうには、恐ろしい試練が待ち受けているんですよね!?
雨杜和様はけっこう主人公をいじめるタイプのお話も書かれますし、今回もごっつい試練を用意なすったんじゃないかと思います。
何せ描写も上手いし文章のテンポが良いので、サクサク読めます。
お話が重くても、読ませてしまう力があるのが雨杜和様の作品なのですよね。
まだまだ続くでしょうから、毎日の更新楽しみにしております♬