怒ってもいい。悲しんでもいい。人形の仮面をとってくれた彼と幸せになって

何をしようと何をされようと、ただ静かに微笑んでいるだけ。婚約者である王子からそんなことを言われ、人形姫とあだ名され、挙句濡れ衣を着せられ婚約破棄されてしまったルーシェ。

もっとも例え婚約破棄なんてされなくても、前述のようなことを言う相手とは、結婚しても幸せになんてなれないと思いますけど。

これには、微笑んでいるだけの人形姫だったルーシェにも、悲しみが、それに、怒りたって込み上げてきます。
そんなルーシェから人形姫である仮面を剥がしたのが、ルーシェの幼なじみであるジオ。
彼に促され、ルーシェが今まで言えなかった本音を吐き出すところは、序盤の大きな見どころ。

それから二人は、もうこんな国にはいられないと隣国へ向かうのですが、そこで出会ったのは素敵な暖かい人達でした。



同じ作者様の書かれた「妹に全てを奪われた伯爵令嬢は遠い国で愛を知る」のスピンオフでもある本作。
当然そちらのキャラも登場するのですが、エンディングの後幸せに暮らしているのが見たいだの、あのキャラとあのキャラはどうなっただの、前作ファンが見たいと思っているもの、バッチリ書かれています。

もちろん、本作から読んでも問題なし。
人形姫なんてやめたルーシェの幸せ、見届けてやりましょう。