冒頭から引き込まれ、後編が待ちきれない

冒頭は死体が転がる戦場で血みどろになりながらの逃走劇から始まり、一気に物語の中に引き込まれます。スパルタの姫とその恋人の逃走は成功するのでしょうか?
そして、戦場では各ポリスの思惑が絡み合い、個性的な登場人物達の様子にハラハラしたりします。この時代のデルフォイの神託に関することとか、スキタイの乗馬に関することなど、興味深い歴史の知識が面白く具体的に作品に取り入れられています。
前半で張り巡らされた「いったいどうなってしまうのだろう?」という伏線の数々が気になりすぎて後編が待ちきれない気持ちです。

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