冒頭からおどろおどろしい気配のする村での深夜の散歩が始まり、理不尽なまでのルールによって人は神の元へ行く。
神は連れ去った赤子を自らの元で育て、それから――。
村の因習によって神の元へ連れ攫われた赤子たちが成長し、神の真実を知った時。子供たちは知恵を絞って神の元を逃げ出すことを計画します。
真っ先に神の真実に気付き、長い年月をかけて機会を窺ってきた少女、セイ。
セイが誰よりも大切に思うユナ。そして仲間のリツとカイ。
まさに身を削っての脱出計画は、果たしてどんな結果をもたらすのか。
子供たちそれぞれが、生き延びるために、そして大切な者のために奮闘する物語。
深夜の散歩シーンは、背筋が寒くなるほどの静かな怖さがあります。
『神』の側では一見、それとはかけ離れたギャップがあり、また違った不気味な怖さが感じられました。ハラハラさせられながらも、必死に頑張るセイたちの様子に、自然と応援したくなります。
ぜひ、彼女たちの奮闘の結末を、見届けてみてください!