ギフテッド持ちの子との付き合い方

本作のヒロインはいわゆる「ギフテッド」の子なのだけれど、そのせいもあって思考の跳躍も酷く、落ち着きがない。

著者の技量で大変可愛らしく、主人公を振り回す存在として描かれているけれど、正直こちらの世界(現実)では成人した後、上手く生きていけなかったのではないかと、最終回まで読んで思ってしまった。

これは育児に悩んでいる親のための異世界ファンタジーなのかもしれない。

「この子はちゃんと幸せに生きていけるのだろうか」

ギフテッドに限らず、多かれ少なかれ生きることが難しい障害を抱えている人間はたくさんいる。
でもきっとどこかで、その「障害」が「才能」として花開ける世界があるのかもしれない。

そんな希望に満ちた物語でした。

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