どれだけ辛酸を嘗めさせられようとも、いつかは幸福を味わえることを信じて

我が子の幸福を祈って旅立った名付け親と、余所の子供に対して不幸を味わわせ続ける義理の親という対比が得も言われぬリアリティを演出していて、子供の頃からずっと苦手で両親に押し付けてばかりいたハッカ味のサクマドロップを思い浮かべながら、終始どんよりとした雰囲気に包まれていました……。

仮に彼女の人生が、苦手な味の飴玉しか入っていない不良品のサクマドロップ缶のようなものであったとしても、たったの1粒でも好きな味の飴玉が入っていなかったとしても、缶の中身は無限ではないのだから、いつか自分で新しい缶を買って彼女なりの幸福を見つけ出せるようになることを祈るばかりです……!

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