あゆんでこそ、はなれてこそ

 家族とは不思議なものだ。他人より本音を隠すことに気を遣うことがあるかと思えば、戦争さながらに本音のぶつかりあいにもなる。

 さしあたり、本作においてはやらねばならぬことはすんだようだ。熱心さのあまり家族の誰かがテフロン加工のフライパンを金タワシでこすったりしないよう、祈ってやまない。

 必読本作。