不要な機能
物を見るために視覚が備わった。
一日中働き続けて私たちの生活に大きく貢献している。
音を聞き取るために聴覚が備わった。
余計なことばかりを聞いてしまい、疲れてしまうようになった。
匂いを嗅ぎとるために嗅覚が備わった。
花粉等でひどく苦しむようになってしまった。
食事を楽しむために味覚が備わった。
似たような味のものばかり食べるようになり、楽しくなくなった。
肌触りが分かるように触覚が備わった。
そもそも物に触れ合う機会が少なくなった。
結論。スマホ片手に生きる私たちには、視覚以外は不要なものとなった。
超短編エピソード 荒川馳夫 @arakawa_haseo111
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます