アンラッキー7+1+1
KAC では、複数話にわかれる形で公開したらダメなんじゃないか、いやさ 2023 年からは OK なんじゃないかなどなど、一部界隈で取り沙汰されています。
締切を過ぎてから更新したらどうなるの?
やっぱり「皆勤賞」ももらえなくなるの?
それとも追記扱いになってお咎めなし?
ならば人柱になるしかあるまい!
なんか面白いし!
というわけで、あえて二話を更新してみる次第です。
というわけで、アンラッキー7 の締切は 3/15 なので、今日まで待ちました。
一応、注意事項には「締め切り後に作品を削除、あるいは非公開にした場合は、応募が取り消しとなります」とありますが、基本ルールにも注意事項にも「公開済みの話に、締切後に追記したらどうなるか」は書かれていませんでした。
まさかこれで「貴様、ルールを破ったな! 地獄へ叩き落としてくれる!」とはならないと思うので、とりあえず様子見しようと思います。
どうなるかなー。
▽
「アンラッキー7+1」は、もとはもっと長い話になる予定でした。
たまたま字数を見た時に、ちょうど700文字だったので「あ、これ777文字にできるな」と思ったので、短くなったのでした。
+1 して778文字にしたのは、ラッキーセブン賞が抽選だからです。
ちゃんと面白い777文字小説を書いているかたもおられる中、こんなふざけたエッセイで1票でも当選確率を落としてしまうのは失礼だと思い、あえて1文字を足した次第です。
では、実際はどういう話だったかというと、「赤信号に引っかかりやすい人」の話の続きです。
文字数の関係で、あたかも「ラッキーもアンラッキーも本当はない」ことで結論づいているかのように終わっていますが、この話、もうちょっと続きます。
▽
赤信号に引っかかりやすいと思っている人と、そうでない人を調査した結果、有意な差はなかったという話をしました。
つまり、それだけ見ると「ラッキーか、アンラッキーかは気の持ちよう」であり、 確率は一緒なんだから、幸運・不運なんてものは本当は存在しないのである、ということになりそうに見えるのですが、それはちょっと乱暴というか、結論を急ぎ過ぎです。
というのも、たまたま赤信号に引っかかる確率が同じでも、もしかすると「最悪なタイミングで赤信号に当たる」確率は同じでないこともありうるからです。
先の検証結果は「赤信号に当たる確率は全員だいたい同じである」ことの証明でしかなく、ラッキーかアンラッキーかの検証結果ではないということですね。
同じ確率で起こる出来事も、いいタイミングで来るのか、悪いタイミングで来るのかを検証しない限り、実際にラッキーとアンラッキーが存在するかどうかはわからないでしょう。
むかしのひとは、これを指して「めぐりあわせ」と呼んだりしました。
上手いこと言うなぁと感心します。
▽
では、実際にめぐりあわせを検証する術があったとします。
赤信号で言えば「一番引っかかって欲しくないタイミングで赤信号に当たる」可能性はどのくらいか。
その日、たまたま遅刻しそうで、いつも通りならぎりぎり間に合うのに、いつもより多く赤信号に引っかかり、結局遅刻してしまった、などという経験は誰しもある気がします。
では悪いことが「重なる」確率はどうなのでしょうか。
こうなると、さすがに手に負えません。
さらに、期間を長くとって、長い目で見た時どうでしょう。
「同じ確率で起こること」が「一番いやなタイミングに起きること」が「重なる」ことが「どのくらい続くのか」みたいな話になって、永遠に決着がつきません。
この辺になると、もはや検証することはできなさそうです。
なぜなら、すでに心の問題に入っているからです。
▽
ぼくはわからないことをわかりたい欲求が強い人間です。
しかし、人生の時間は有限ですので、結論が出ないとわかっていることは考えないことにしています。
だから、結局のところは答えは変わりません。
どうせ自分に起こる出来事は変えられないのだから、巡り合わせが悪かったりしても、最終的にはなんとなくだいたい帳尻が合うんじゃないかと思って生きることにしています。
たとえ本当は運が悪い人間だったとしても、少なくとも「自分は運が悪い人間なのだ」と思って生きるよりはよほどマシだと思うからです。
アンラッキー7+1【KAC20236】 カイエ @cahier
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