人間の内に秘めた、危うい心が揺さぶられるような作品でした。

個人的に好きな文体で、一気に読んでしまいました。

最後の展開に似たような経験をした訳ではないのに、少なからず何かのトラウマを抱えた人は、主人公の気持ちに心当たりがあるのではないでしょうか。
誰もが内に秘めていそうな危うい感情に同情してしまいます。主人公に救いはなかったのか、つい考えてしまうような作品です。

この作品と出会えたことに感謝いたします。
執筆活動を応援すると共に、作者様の傷が少しでも癒やされることをお祈り申し上げます。