怪風一陣

 綿密に計算されたリズムと言葉のセンスが光る秀作。空(に見える)の食器を使った演出がまたいい。逆転の発想だ。

 あの店には怖いもの見たさ、否、食べたさで訪れたくなるが、戻れなくなったら怖いからやめておこう。

 必読本作。