月が見てる。蜜柑を、手に。

美しいイメージのタイトル通り、美しい文字で夜が綴られます。
歩くのは女性が一人。
泣き出したいのを堪え、現実の道を、普段は車でしか通らない道を、海にむかい歩くのです。
そんな彼女を月が見つめ、まるで月からやってきたような不思議な女の子と、蜜柑でつながります。
現実なんだけど、すこし不思議な匂いのする、夜。
短い時間でするりと読めます。
オススメです。

その他のおすすめレビュー

加須 千花さんの他のおすすめレビュー1,014