美しいイメージのタイトル通り、美しい文字で夜が綴られます。歩くのは女性が一人。泣き出したいのを堪え、現実の道を、普段は車でしか通らない道を、海にむかい歩くのです。そんな彼女を月が見つめ、まるで月からやってきたような不思議な女の子と、蜜柑でつながります。現実なんだけど、すこし不思議な匂いのする、夜。短い時間でするりと読めます。オススメです。
詩のような流れる文章が、少し切ない内容と合っていて、とても素敵な物語です。そして切なさはありますが、暗闇の中ずっと見守ってくれている山吹色の月と、ある出会いに心が温かくなる感じがしました。夜さみしくなった時に読みたい物語です。ぜひ読んでみてください、オススメです!
静かにひたりながら、思い返したくなる良作です。読んだ後にふと夜風を感じられるような気持ちの良さ、ぜひみなさんも味わってみてはいかがでしょうか?
最初は悩みを抱く主人公の、寂しくもの悲しい雰囲気。詩的で美しい情景が、主人公の心と重なり合い、その想いを繊細に描き出していきます。そして読了後は、あたたかい余韻に包まれているでしょう。心を満たしてくれるような、素敵なショートショートです。
とりとめのない一人称がつむぐ情感たっぷりの「深夜の散歩」の一幕。その理由が、行間から自動的に垣間見えて、とにかくエモいです(語彙力、仕事して)とても明快でスラスラ読ませる文章なのに、素晴らしく巧緻な構成の妙があって、感銘しきりでした。心からの憧憬とリスペクトをこめて!
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