第5話 生活安全部地域課。

 老人は連絡で駆けつけた家族に引き取られ、笑顔で交番を後にした。


 ル〜ル〜♪


 何処からともなくBGMが流れる。

 三人は東に昇る太陽を見つめていた。


「老害、という言葉がある。社会は若者によって創られる、なんて云うが、それに着いて行けない事を不安に感じ若者の足を引っ張る老人達は、確かに老害、なのかも知れない」


「でも、今の世を創ってくれたのは、間違いなく今のお年寄り!『こんな世の中にして』なんて不満を漏らす人達もいるけど、それは私達若者が、昔を知らないから。現代は私達にとって、間違いなく住みやすい環境」


「僕もこの歳だ。こんな事言うと老人の愚痴に聞こえるかも知れないけど、それでも目上の人達は、敬うべきだと思う。インターネットやらスマホやら、色んな物があるけど、それでも若者の足を引っ張らないように、僕達は必死に生きているんだ」


 ル〜ル〜 ルルルル〜♪


「人々と触れ合い、支え合う」


「困った人を見たら、迷わず御一報下さい!」


「市民の安全と未来を創る」


「「「それが我々生活安全部地域課ですっ!!!」」」



 ジャジャン! 


 タンタ〜ラタララララン!


 ジャン! ジャン! ジャン!

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 深夜の散歩で起きた出来事 Y.T @waitii

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