主体と客体

 実話とされても普通にうなずいてしまいそうなほど、現実味があり説得力がある良作。

 老婆の心境は、部外者としては想像するほかない面も多々ある。しかし、彼女の言動の端々からにじみでる真意を考察してこその介護であり文学であろう。

 必読本作。