わたしの妹と従姉ぷらすあるふぁ四話~深夜の散歩で起きた出来事「夜のピクニック」は名作だ。

神無月ナナメ@カクヨム住人(非公式)

夜のピクニックは恩田先生の名作だけどね。

『夜のピクニック』かなり昔の作品だよ。長編小説だけどすばらしい内容だ。

夏休みの課題図書で読んだかもしんない。なんとなく忘れられない想い出ね。


 もちろん流行りの異世界モノじゃない。現代の進学校で設定もヒドすぎる。

朝の8時から休憩と仮眠を挟んで丸一日。「歩行祭」なんてあり得ないよね。


 普通の高校生がただひたすら歩くんだ。お祭りじゃない学校行事なんだよ。

イベントじゃなくて苦行でしかないから。それでも団体行動は前半で終わり。


 後半は仲良しメンバーだけの自由行動。トモダチ同士ゴールを目指すんだ。

もちろん現実に起こり得ない設定だけど。非日常の疲労感と主要な登場人物。


 甘酸っぱい感情はミスディレクション。クラスメイトでも微妙な関係性だ。

高校三年生に重すぎる受験と友情の狭間。暗いシビアな過去と未来の交わり。


 それでも「青春」は裏と表が交錯する。陰陽があるから影も生まれるんだ。



 そのまんま連想する昭和ヒットソング。半世紀は前になる「青春の影」だ。


 名曲の一言だけで片づけられない深み。昨今の諸事情から歌詞はアウトだ。

それでも忘れがたい記憶の底で弾き語り。ギターを弾く父が母と合唱したの。


 細かいシチュエーションは遠い昔だよ。エリの記憶に残るはずもない過去。

昭和が終わるとフォークソングは消えた。原曲も報われずに終わる悲恋だよ。


 ごめんなさい。またウソついちゃった。手がけた人のインタビュー読んだ。

わたし高卒でバカだから解釈違いらしい。作者の意図が完全に真逆なんだよ。


 ラストから先は男女が生涯一緒に歩む。ここから結婚に向かう姿らしいね。

出会って最後に結ばれる理想のカップル。二人だけで生きることを知るんだ。


 予想外のハッピーエンドに一安心する。もちろん理想と現実は別物だけど。

わたしたちも二人だけの家族じゃないよ。従姉がいて立派すぎる相手もいる。


 同じシチュエーションでも微妙な違い。妹と従姉に焦がれる感情は同じね。

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