不幸な七福神
篤永ぎゃ丸
福よ、来い。
7名の新人の神は『七福神』に配属された。恵比寿は日本から雇用し、他の6枠は外国から派遣すると様々な背景を考慮して能力を活かせる役割を与えた。労働先は米俵と金銀を乗せた豪華な宝船。縁起の良い『福徳』を宣伝文句に掲げる神様達に顧客は七回、注文を依頼する。
福をくれ。
福を持って来い。
福が欲しい。
福を呼べ。
福を招け。
福をもたらせ。
福を恵んで。
強い『福』の需要に神様達は御利益を生産しようと行動した。だが、七福神は機能しなかった。それどころか、組織は崩壊の一途を辿る。
七福神。それは日本で親しまれている福をもたらす七柱の神の事で、正月には7人の神々を巡拝して福運を祈るという。
そして、また新しい福の神が採用される。それを顧客は誰も知らない。今日もまた、軽々しく注文を口遊む。
福よ、来い!!!!!!!
不幸な七福神 篤永ぎゃ丸 @TKNG_GMR
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