無能犯

りーしぇん

第1話 (ある意味)完全犯罪

男性が包丁で腹部を刺され、仰向けに倒れ絶命しており、遺体のすぐそばには凶器となった包丁が落ちている。


「この包丁でグサリか」


警視庁の捜査一課である刑事は苦い顔をしてそう言った。


「凶器を現場に残していくとは…犯人は手袋をしている可能性が高いな」


そこに鑑識班が駆け寄ってきた。

「指紋とれました」

「なにィ!?」


「いやだが犯人の物とは限らないな…!!」



隣りにいた部下の警察官が何やら地面を見ている。

「警部、あれ…免許証ですかねえ」

指を指してそう言った。


近くに駆け寄って

「被害者の顔ではない………ということは?」



「………この人物に事情聴取だ」






_____無能犯_______




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無能犯 りーしぇん @leeshen

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