わりと平凡な高校生による異世界散歩日記

愛七ひろ

平凡な高校生

 オレには前世の記憶がある。


 と言っても、前世が勇者や王侯貴族なんかの重要人物だったわけじゃない。

 普通の薬師と猟師の間に生まれた普通の子供だった。


 住んでいたのも、片田舎の村の外れで国の名前どころか住んでいた村の名前すら憶えていない。

 名前くらいあったと思うが、交流があったのは隣村や行商人のおっさんくらいなので、誰も村の名前なんか口にしなかったのだ。


 こっちの世界と違い、前世では魔法や錬金術がありふれていた。


 薬師の母さんも錬金術が得意だったし、猟師の父さんも獲物を探すための風魔法が上手だった。

 オレもガキんちょだったが、母さんや父さんから錬金術や魔法を教えて貰って、ちょっとは使えていたようだ。


 そして、魔法や錬金術はこっちの世界でも有効なようで――。


「よっし! 前より五ミリ増えた!」


 オレは先端が三センチほど金色に変わった銅線を見下ろして、ニヤケ顔でガッツポーズを取った。


「ママー! お兄ちゃんが、また変な声出してて気持ち悪い!」

「仕方ないでしょ。思春期の男の子はそういうものなの。絶対にノックなしに扉を開けちゃダメよ」


 扉の向こうから聞こえてくる小学生の妹と母の会話に、微妙にダメージを受けながらも、オレは銅線の先端を見つめてニヤケを押さえきれないでいた。


 ちゃんと調べたことは無いが、前世の記憶通りなら、この金色の部分は元素記号Au、つまり純金だ。


 こっちの世界は錬成を行う為に必要なマナが泣きたくなるくらい希薄なので、何ヶ月もマナを体内に取り込み続けてようやく一グラムくらいの金を作れる。

 物心ついた頃から続けているお陰で、毎回少しずつ変化量が増えているのが嬉しい。


 バイトした方が確実に金になるのは分かっているけど、他の人に使えない自分だけの能力というのは非常に魅力的なのだ。


らい! 早くしないと遅刻するわよ!」


 ――おっとヤバイ。


 オレは引き出しに銅線をしまうと、充電台からスマホを抜き、足下に投げ捨ててあった鞄を拾い上げて、部屋を飛び出す。


「すぐ行く!」


 さて、今日も平和で退屈な高校生活を楽しみますか!





 天童てんどうらい、一七歳。首都圏から少し離れた地方都市の公立高校に通う二年生だ。

 ラノベ主人公みたいな名前だがハーレムとは縁遠く、特定の彼女もおらずクラスメイトの女子とも会話程度、マイナー部活のオカルト研究部には可愛い先輩や巨乳の後輩もいるが、どちらも変人過ぎてフラグが発つ様子は全くない。


 さて、こんな小説風の自己紹介を思い浮かべて平静を保とうと頑張ってみたが、ちょっと無理臭い。

 真夏には相応しくない涼やかな風を頬に受けながら、目の前の景色に目を向ける。


「どう見ても森だよな……」


 旧校舎の地下室探検をしていて足を踏み外して、斜面を転がり続けたら石造建造物の中に出て、近くに見えた明かりの方に行ったら、目の前に森があったのである。


「先輩なら、『異世界転移キター!』とか言って喜びそうだ」


 あの人は普段は落ち着いた美人なのに、ネット小説の事になると豹変するから。


 ――テロンッ。


「メールの着信音?」


 オレは胸ポケットから取り出したスマホを確認する。


「アンテナ立ってるじゃん」


 一本だけだけど、ちゃんと繋がっているようだ。


 メールの中身は後輩からで、戻ってこないオレを心配する内容だった。

 オレは正直にここに来た経緯を書いて返信したのだが、後輩からは「中二病、乙」という冷たいメール、先輩からは「後で冒険譚を聞かせてね。お土産は竜の牙か人の頭くらいの金剛石がいい」と書いてあり、今日は解散するとの内容が長々と書かれてあった。


 なかなか、部活仲間想いなヤツらだ。





 見上げる空には真上に太陽がある。


 スマホの現在時刻を確認すると、午後四時。メールのヘッダーを見ても、着信時刻は数分のズレもない。


「本当に異世界みたいだ」


 疑い深いヤツなら、あの太陽も天井に映し出された映像だとか言いそうだけど、オレにはここが元いた地球じゃないと分かる。


 なぜならば――。


「うっひょー、純金製の五百円玉完成! これ一枚で三万円くらいか――やっぱマナが潤沢にあると違うね」


 ――口から零れそうになるほど、マナに満ちた世界だったのだから。


「一円玉とネジを生け贄に捧げて、サファイアを錬成!」


 サファイアというかコランダムの構成要素はアルミニウム元素と酸素なんだけど、それだけだとサファイアっぽくならない。

 ネジから取り出した鉄元素で、あの青い色が生まれるのだ。


 一円玉の形だとイマイチなので、錬成中にドロップ型に変形する。


「よし、ダイヤは失敗したけど、こっちは上手くいった」


 木片からダイヤを作るのは後でまた試行錯誤してみよう。

 備長炭なんかもいいかもね。


 ――テロンッ。


「やばっ、バイト先からだ」


 今日は夕方から夜中までのシフトだった事を忘れていた。


 体調不良で今日は休みたいと返信すると、事前に連絡するようにとの注意と体調不良を心配する内容が返ってきた。美人店長は心まで素晴らしい。

 サボりな自分がかなり後ろめたいが、今から急行しても浮ついてバイト先で失敗しそうなので、このままサボる事にした。


「――ぁぁぁ」


 微かに人の声のようなモノが聞こえた。


 もう一度耳を澄ませても、聞こえるのは森の葉擦れや鳥の鳴き声くらいだ。


「えーっと、風魔法ってどう使うんだったかな……」


 オレは前世の知識を思い出しながら、前世の言葉で呪文を紡ぐ。


『〈風よマナの導きに集え、風の中に眠る音の精霊よ、遠く彼方の人の声をここに集めよ、招風集音〉』


 中二病臭い呪文だけど、確かこんな感じだった。

 今生で物心ついてからは親が心配するから使っていなかったけど、前世の言葉はちゃんと憶えている。


『キャァアアアアアアアアア、銀鱗狼が来るっ!』

『マリエーヌ、騒ぐな! こちらの場所を教えるようなものだ』


 女性の声だ。一人目はキンキンした声だが、二人目の人はなかなか凜々しい。

 くっころファンタジーでモテそうな感じだ。


『アースェーナ様、後方に金色もいるようです』


 三人目の声は男性だったが、「金色」という単語にオレの関心は向いた。


 前世にも銀鱗狼という獣がいた。父さんの狩りの獲物の常連だったしオレも狩った事がある。

 その変異種だか上位種に金鱗鎧狼という大型のヤツがいた。


 あれがまたほっぺたが蕩け落ちそうなほど美味なのだ。


 ――狩らねば。


 オレは足下の大きい石を拾い上げ、声の方向に走った。


 結構遠そうなので、身体強化でスピードアップする。身体強化は山で父さんに追いつくために憶えた。

 身体にマナを循環させて身体能力を増幅する技で、父さんは狩人の基本だと言っていた。


「錬成、錬成っと」


 銀鱗狼と違って、金鱗鎧狼はマナで魔法的な防壁を作り出すので、それを貫くために石を錬金術で変形させ、即席の投擲武器「投牙」に変形させる。クナイみたいな形だ。


 前世ではこれほど早く錬成できなかったけど、これだけマナが潤沢だと楽勝でできちゃう。


 移動中に面白い木の実を見かけたので、通りすがりに一つもいでおいた。


「いたっ!」


 崖の下、直線距離で六〇メートルほどの森の中に、甲冑を着た男女が見えた。


 三人を囲むように七、八頭の銀鱗狼がおり、その後方に金鱗鎧狼がいる。


 あいつらは獲物が疲れて動けなくなるのを待って襲う習性があるんだよね。

 鹿や猪相手にやっているのをよく見かけた。


「あ、やばっ」


 おっぱいの大きな女性が木の根に足を取られて転び、最後尾を走っていた男性が、それに巻き込まれて茂みの奥に投げ出されていた。


 絶好のチャンスに、銀鱗狼達が次々と飛びかかっていく。


 鎧を着ていたし、急所さえちゃんと庇えば、銀鱗狼の攻撃なんて魔法を使うまでもなく防げるんだよね。


「マリエーヌ! ラズ!」


 先頭の女性が振り返る先には、金鱗鎧狼が姿を見せていた。


 それにしても――美人だ。


 普通なら顔立ちなんて分からない距離だけど、身体強化のお陰で瞳の色やまつげまでくっきりと見える。

 アースェーナと呼ばれていた美人さんが、銀色の剣を抜く。


 ――あれ?


 美人さんが突撃してきた金鱗鎧狼に剣を振り下ろすが、カキンと軽い音がして折れてしまった。

 マナも流さずに斬りかかったら、そりゃ剣だって折れるよ。


 焦っていたにしても、酷すぎる。


 本職っぽい格好だけど、この人たちは傭兵や兵士じゃないのかな?


「ぐぁあああ」


 茂みの奥から聞こえた野太い悲鳴に、美人さんの顔に焦りが浮かぶ。


「いやぁあああ」


 おっぱいさんの方からも悲鳴だ。

 もしかしたら、本気でピンチなのかもしれない。


 オレは移動中に摘んだ導眠水瓜を握りつぶして魔法の触媒に使う。


「〈風よマナの導きに集え、水瓜の滴に暮らす眠りの精霊達よ、風に乗りて人や獣を優しき眠りに導け、導眠送風〉」


 甘い水瓜の香りが霧状に広がり、風に乗って美人さん達の方に流れていく。


「金狼はやっぱ眠らないか」


 視線の先では金狼と美人さん以外が折り重なって眠っている。


「な、何が起こっている?!」


 意外な事に美人さんも起きていた。彼女は魔法への抵抗が高いようだ。


「助けに来ましたよ――っと」


 マナを纏わせた投牙を動きの鈍った金鱗鎧狼に投げる。

 この距離なら外さない。


「命中!」


 金鱗鎧狼の眉間に刺さった投牙が、頭骨を貫通して後ろにあった岩にめり込んで――。


「――あれ?」


 投牙が当たった所からすり鉢状に割れた岩が爆散してしまった。


 おかしい、投牙にここまでの威力はなかったはず。

 きっと、見た目より脆い岩だったんだろう。


「金鱗鎧狼を一撃でしとめたうえに、岩をも砕く魔法だと?!」


 少し遅れて、美人さんが驚きの声をあげた。


 あのー、助けた相手に折れた剣を向けるのはなんなのでしょう?

 ここは感謝の言葉と、ハグからのキスの雨を期待したいところなんですが。


「――何者だ?」


 いきなり警戒心マックスだ。


「魔力がまったく感じられないのに、先ほどのような馬鹿げた威力の魔法を使う――帝国の魔法道具使いか? それとも神聖教国あたりの邪法士か?」


 そういえば言葉が分かる。

 細かい単語や言い回しは違うけど、前世の言葉とそっくりだ。


 それにしても、魔力か――。


 こうして見ると、美人さんは魔力がダダ漏れでもったいない。


 オレの魔力が外に漏れないのは、小さい頃から魔力をいかに外に漏らさないか試行錯誤していた訓練の賜だろう。マナの薄い地球では必須技能なのだ。


「あえて言うなら、命の恩人かな?」


 オレの言葉に美人さんが言葉を詰まらせる。


「剣を向けたままでいいけどさ、銀狼の止めと金狼の血抜きをさせてよ」


 このままじゃ肉がダメになっちゃう。

 前世狩人の息子の血が騒ぐのだ。


「そっちも仲間の治療をしないと、『出血多量』――血の流しすぎで死んじゃうよ」


 思ったよりも前世の語彙が少ない。


「承知した。恩人殿、無礼を許されたい。キュウメイの礼は後で改めて」


 オレの言葉にようやく仲間の事を思い出したようだ。

 一部知らない単語があったけど、きっと助けた事の礼だと思うから適当に聞き流した。


「お礼をくれるって言うなら、金狼の肉が欲しいな」


 全部は重くて持ち帰れないけど、一〇キロくらいあったら、当分焼き肉パーティーができるってもんだ。

 先輩や後輩も家に呼んでもいいかもしれない。


「き、金鱗鎧狼を喰うのか?」

「美味しいですよ?」


 こっちの人は食べないのかな?


 適当な蔓を錬成でロープに変えて、金狼を近くの樹木に吊り上げ血抜きを行う。

 オレは足下に転がっていた石を錬成で小刀に変え、銀狼に止めを刺していく。銀狼は皮が高価なので、止めを刺すときは喉を裂くのがお薦めだ。


「な、なんと早い錬成だ。しかもただの石から作った刃で、あの銀狼を切り裂くだと?」


 美人さんがいちいち驚いてくれるのは自尊心が満たされて非常に嬉しいのだが、そのたびに仲間を止血をする手が止まるので見ていてハラハラする。

 とりあえず、美人さんには止血に集中していて欲しい。





「ニッポン? 知らぬ国だ」

「そう? この国はなんて言うの?」

「ここはマルス王国のミューズ辺境伯領だ」


 解体を続けながら、応急処置の終わった美人さんと雑談に興じる。


 金狼の血抜きが終わったので内臓を処理する。

 金狼の内臓は毒がキツイので、解毒薬を用意してからしか食べられない。


 ピリピリして珍味なのだが、村でも我が家以外は食べていなかったようだ。


「最寄りの街ってなんて名前?」

「貿易港のあるタラッタの街が一番近い」

「へー、貿易港か。賑やかそうだね」


 今回は解毒薬のレシピがうろ覚えだったので、内臓は捨てる事にした。


 もっとも、心臓は別だ。


「アースェーナさん、思ったよりも、立派な魔石だよ」

「うむ、さすがは金鱗鎧狼の魔石だ」


 手渡した心臓に癒着した魔石を見た美人さんが、感嘆の吐息を漏らす。

 なぜだか、そのままこちらに突き返してきた。


「いらないの?」

「喉から手が出るほど欲しいが、あいにく我らに一級品の魔石を買い取るほどの手持ちはないのだ」


 いやいや、オレの取り分は肉なんだから、魔石はそっちの物でしょう。

 そう思って確認してみたのだが――。


「命を救われた上に、一太刀も入れることができなかった我々に、取り分を主張するような権利はない」


 奥ゆかしい人だ。


 口調から貴族だと思ったんだけど、ちょっと違うみたい。

 前世の領主様なんて、分捕れるだけ分捕るような人だったらしいから、余計にそう思う。


「そんなに欲しいなら持って行ってよ。こっちには魔石の使い道なんてないしさ」


 そう答えると不思議な顔をされた。


「あれほど見事な錬金術を使う者に、魔石の使い道が無いわけがなかろう?」


 そうなのか?


 前世でも魔石は行商人のおっちゃんに売るか、コンロやランプの魔力源くらいしか使い道がなかった気がする。

 たしか、前世では小さな屑魔石以外は行商人のおっちゃんに売って、そのお金で小麦や生活必需品を買っていたはず。


 そういえば前世のお金ってどんなのだったっけ?

 錆び錆びの丸い貨幣と棒状の水晶みたいなのの二種類があったのはなんとなく憶えているけど、単位すら憶えていない。


「コンロやランプの動力源?」

「これほどの魔石をそんな事に使ったら罰が当たるぞ。これならば第四階位ほどの魔法も篭められるし、複雑な魔法道具の核にも使える。未加工でもマナの貯留用に使えるほどだ」


 ほほう、か。

 良い話を聞いた。


「アースェーナさん、やっぱりこの魔石は貰ってよ。その代わり、魔石の使い方を教えてくれない?」


 訝しげな顔をしていた美人さんも、オレが本気だと分かると諸手を挙げてこの提案を受け入れてくれた。

 よっぽど魔石が必要だったらしい。





「ウマッ、金鱗鎧狼がこんなに美味いって知らなかったぜ」

「ラズ! もう少し遠慮というモノをだな――」


 金狼の焼き肉をしていると気絶していた二人が目を覚ましたので、一緒に食べないか誘ってみたところ、もの凄い勢いで食い付いてきた。


「肉はいっぱいあるから、好きなだけどうぞ」

「おう! 遠慮無く戴くぜ!」


 ラズさんが良い笑顔でそう返事をして肉に食らいついた。


 そういえば、彼女達三人は冒険者という職業らしい。

 ラノベやネット小説でよく見るけど、本物に出会えるとは思わなかった。


 元々は新大陸――今いるここがその新大陸らしい――の未開地を調査するのが目的で生まれた職業だったらしい。

 もっとも、新大陸発見から一〇〇年たった今では、魔物狩りや迷宮探索が生業に変わったそうだ。


 なお、彼女達の目的は森の中に新しい迷宮が生まれた兆候がないかの調査との事だった。


「美味しいっ! 塩を掛けて焼いただけの肉がどうしてこんなに美味しいの!」


 マリエーヌさんが大きなおっぱいを震わせながら、焼き肉の美味さを称賛してくれる。

 健康的で実に眼福です。


「塩だけじゃないぞ、胡椒もかかっている」

「胡椒? アースェーナ様が持っていたんですか?」

「様を付けるな。胡椒はライ殿が提供してくれた」

「ええっ、良いんですか? 結構お高いんでしょう?」


 マリエーヌさんの言い回しに通販番組を連想してしまって、口に含んでいた肉を吹き出しそうになった。


「前から塩胡椒で味付けした金狼の肉を食べてみたかっただけだから」


 ちなみに、塩も胡椒もオレの錬成品だ。


 塩は前世でも錬成した事があったが、複雑な分子構造を持つ胡椒まで錬成できるとは思わなかった。

 もちろん、サファイアなんかと違って、分子構造式なんて憶えていない。


「でも、金鱗鎧狼の魔石だけじゃなく、銀鱗狼や金鱗鎧狼の毛皮まで貰って良かったの?」

「この毛皮なら防具工房に捨て値で売っても相当な値が付くぜ?」


 うん、アースェーナさんもそう言っていた。


 ――テロンッ。


 オレは身体の陰でスマホを確認する。

 母さんからの帰宅が遅いというお叱りのメールだ。


 そろそろ帰らないと、母さんが心配しそうだ。


「待ち合わせをしてるから、もう行くよ」


 それに、アースェーナさんから「知識」っていう対価を貰ってあるからね。


「近いうちにタラッタの街に遊びに行くから、その時に会えたら道案内よろしく!」


 オレはその場に立ち上がると、アースェーナさんから貰った背負い袋を肩に担ぎ上げる。


「お、おい!」

「またね」


 オレはアースェーナさん達に手を振って、森の枝を飛び、崖を駆け上がった。


 身体強化をしているから今は余裕だけど、明日は筋肉痛で泣きそう。

 オレは背負い袋の中の肉やサファイア、それにマナがタップリ詰まった銀狼の魔石の使い道を考えながら、我が家へと道を急いだ。


 明日からの日常は今日よりももっと刺激に満ちていそうだ。





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【あとがき】

 初めまして、愛七ひろです。

 小説家になろうに投稿していた短編です。短編なのでたぶん、続きません。ご注意ください。


 2023/3/3から新作の投稿を始めるのでよろしくお願いします。

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