ほんのり背筋が寒くなるスピードホラー
- ★★★ Excellent!!!
「ない」本を「売る」という不思議な本屋。
それだけなら、どこかファンタジー臭がするのですが、
ここから徐々に不穏な展開になっていきます。
存在しない本を売った後は「存在」するから、二度と売ることはできない。
え、どういうこと……?
主人公(と読者)の疑問はそっちのけ。
でも、思い付きにはちゃんと反応してくれる「本屋」。
そして、最後まで読み通してしまった暁には、何が起こるか分からない。
ショートストーリーらしいスピード感で駆け抜けていく、
何でもないはずのことが、後からジワジワくるタイプのホラーです。
本を買っただけなのに……