ただの家庭教師のつもりが…

 「ディアニス公爵家へ行ってもらえるか」

 この物語は、そんな依頼によって歯車が動き出す。
 アカデミーの学生であるアニタは公爵令嬢の家庭教師として抜擢させる。しかし、相手は我儘な公女様。これまで何度も家庭教師をころころと変えているらしい。
 目的はディアニス家との繋がりを作ること。たとえ家庭教師をクビにされたとしても、沢山の前例があるから公爵も納得してくれるはず。

 しかし、そんな諦め半分の彼女を待ち受けていたのは


 読み進めていくうちに出てくる。それぞれの秘密と謎。散りばめられた点と点が繋がる瞬間は読んでいて気持ちが良かったです。

 ミステリーとファンタジーと恋愛を絶妙なバランスで調合した素敵な物語。
 是非ご堪能ください!

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