概要
助けた亀に連れられて、太郎は美人姉妹オトヒメαとオトヒメγに出会った
「私達は遠いところから此界に参りました。私達の島は陽に焼かれ、干上がりました。道中で多くの姉妹が死にました。私達はみな姉妹で、意識を等分しております。いまや残った姉妹は私とγのふたりきりです。ふたりであれば交配は可能でしたが、先に申しました通り子どもも飢えて死ぬばかりで」
「交配?」
「ええ、交配です。しかし姉妹から産まれるのはまた姉妹なのです。姉妹には私達の意識をまた等分しているので、もう随分と私も妹も意識が薄まってしまいました。次の子らを産むのにはあまりに薄まった。もう姉妹では無理なのです。人間の、あなた様のお力が欲しいのです」
「そうしてリュウグウは永く繋がっていくのよね、お姉さま」
立ち上がり体をくねらせて歩きまわり始めたオトヒメαの話に、オトヒメγが同調する。
「そうよ
「交配?」
「ええ、交配です。しかし姉妹から産まれるのはまた姉妹なのです。姉妹には私達の意識をまた等分しているので、もう随分と私も妹も意識が薄まってしまいました。次の子らを産むのにはあまりに薄まった。もう姉妹では無理なのです。人間の、あなた様のお力が欲しいのです」
「そうしてリュウグウは永く繋がっていくのよね、お姉さま」
立ち上がり体をくねらせて歩きまわり始めたオトヒメαの話に、オトヒメγが同調する。
「そうよ
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