「だったら来なさいってば!」姫帝は布団に拳を叩きつけた。

疫病が大流行した空光国。
姫帝の夫になるはずだった相手も次々に罹患して死に、ようやく来たのは自分より6つも年下の少年だった。

「かっ、可愛い過ぎる……ッ!」

幼夫がどストライクだった涼葉は、菊斗を「褒めて撫でて可愛がって慈しんで甘やして育てる」ことを決意。
ちょっとやばい姫帝に、「夫としてなんか違う気がする」と思う菊斗。
やがて、「弟扱いはよくないな」と反省し対等な夫婦関係を目指す涼葉。冷静になった涼葉を見て、「あれ、本音を晒して貰えなくなってない?」と焦る菊斗。

お互いが歩み寄ればすれ違いが起きる中、空光国の疫病は深刻化していた。
空光国を守る神様から、「お前さっさと病鬼退けないと一族滅ぼすから」と発破をかけられ、「夫と協力してなんとかしろ」と言われる涼葉。

二人は対等な夫婦関係を築き、空光国を救うができるのか――!?
二人の思いやる気持ちにほのぼのときめきする和風ラブストーリーです。