第1章 純白の少年 第17話 横浜の病院

横浜駅に着く、大量の大人が高速で走ってきてぶつかりそうになる。

「ここに病院があるの?」

「いや、ここから乗り換えて更に15分、その後25分程歩いた所にある」

「遠くない??」

「昔は近かったんだけど引っ越ししたんだ」

更に電車に乗る、3~4駅して大きい寺のある駅に着いた。寺とは逆に歩いて住宅街を無言で歩く。

家から出て3時間程、ようやく付いた病院はかなり小さい所だった。

更に待たされる、異様に重い空気に押しつぶされそうになる。耐えかねたくらいで先生に呼ばれる。

「よくいらっしゃいました」

「今日はツレを連れて来ました」

「奥さんはどうされたんですか?」

経緯を話す両親

「うつ病ですね、薬を処方しましょう!、これ私も飲んでてね、良く効くんですよー!」

心と言っても薬を飲めば治る、風邪と一緒だ。私はこの時そう思った、全然違ったのだが。

帰りに横浜で崎陽軒の焼売を買って、夕飯にして食べた。久々に美味いものを食べた気がする。

「今日は遠い中よく頑張ったね」

「全然、新しい所に行けて良かったよ」

本当は待ってばかりで退屈だった

「来月も3人で行こうね」

「うん」

勘弁して欲しい、その日は母は薬を飲んで寝た。

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天使の梯子 @HARUKA_MUTUKI

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