巨大メカのバトルと生身の華麗なアクションで魅せる爽快SFファンタジー!

搭乗者ロクサーナ、巨大兵器M.O.V(ムーブ)のブリガンダイン、自律AIのヴァージルたちが見せる三位一体のアクションを堪能せよ!

主人公、ロクサーナはやんごとなき理由があって別惑星へと逃げ延びた女性、生まれ故郷では公女の身分だった人物。
そこでロクサーナは愛機ブリガンダインと、その自律AIであるヴァージルとともに悪党と戦っている。
資金を溜め、いつか無事に故郷に帰るため……

世界観が作り込まれており、舞台である惑星テクトリウスの歴史から文明の発展、人々の生活まで容易に想像することができます。
SF的な要素の入った魅力的な世界観が構築されています。

そして魅力的なのは、その登場人物です。
主人公、ロクサーナは公女であるながらわけあって別惑星へと逃げ延び、身分を隠して生活しています。
ただ、その洗練された所作は出自を隠しきれておらず、分かる人には分かるようです。
女性ながら並外れた度胸と、優れた身体能力で悪を翻弄する姿は爽快です。

物語の特色となるのはM.O.V(ムーブ)と呼ばれる巨大メカ。いわゆる搭乗して戦うロボです。ロマンです。
ロクサーナの愛機であるブリガンダインの活躍は圧巻!

さらにブリガンダインの自律AIであるヴァージルが、物語に深みを与えます。
AIながら細やかな気遣いを見せるヴァージルとロクサーナのやりとりが楽しい!
ヴァージルの「マスター」呼びは、刺さる人には刺さると思います。

このレビューで本作の魅力は伝えきれません。
ぜひとも、本編を読んで頂きたい一作です!

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