魔法少女が、近くにいるかも。

まず、完全に私事ですが、自分は魔法少女ものが大好きです。
純粋無垢な少女がひょんなことから魔法少女になって、自分たちを襲う邪悪と戦い、世界を助ける。
そんな王道のストーリーが今も昔も大好きな人種です。

さて、この作品にたくさんある良いところのうち、特に素晴らしいと感じた要素は「魔法少女の正の部分だけを描かないこと」です。

キラキラした魔法で颯爽と怪物を倒して、人々を危機から救う。
そんな魔法少女の「正」の要素のみならず、現実から切り離されることの悩み。
人の死が常に隣り合わせになっていることへの悩み。
そして主人公が抱えている、苦しみから解放されるために他人に責任を押し付けてしまったことへの悩み。
さまざまな悩みが描写され、実際にこんな魔法少女が存在したのなら、上記のようなことで苦しんでいるのかなと、深い没入感を感じました。

最後に、その葛藤で終わらせなかったことはとても良いことだと思いました。
二人の邂逅によってお互いの心が少し軽くなったことによって、決して負の感情をぶつけてくるだけではない、心温まる読了感に繋がったのだと思います。

非常に面白かったです。
これからも頑張ってください!