いかれた親のせいで、おかしな世界に引っ越した結果、こうなりました。

みーさん

第1話 お引っ越しの最中に

 私の名前は、星原加奈。元々、普通の世界に住んでいた人です。ある日突然町から消えた住人とは、私たち3人家族のこと。この日は金曜日。「加奈は明後日引っ越す」と先生が言った学校の友達にも、急だといわれてしまい、お別れ会はなかった。なくてよかったと私は思っている。別に友達もいなかったからだ。まあ、友達が

いないのもいかれた親のせいなんだけど・・・


 引っ越し前日、私は久しぶりに町を探検をした。住む場所といったらマンションの3階建てが限界といったところ。だがこの町のいいところは、お店が多いところだ。どこを歩いてもお店だらけのため、友達と買い物によくいった。笑って笑って毎日が楽しかった。マンションもショッピングモールも小さい町にしては、よくできていると思う。といっても2つ程度だ。2つあるだけで十分だろう。私は、この町が大好きなのに、私の母と父は、この町が嫌いなんだそうだ。買い物がしにくいやら、就職先が全然ないやら。自分の探し方が悪いだけじゃん。やっぱりいかれてる。この町に

あまりいいものを求めないほうがいいのに。「なかなかいい暮らしだったな」と私は思った。


 引っ越し当日、なぜか私は謎のスーツを着せられた。私は、白色のスーツだったが、父親と母親はピンク色だった。派手で全く似合わなかったため、プッと思わず

笑ってしまった。これぞ、いかれた人が着用するべきものだ。今までの罰だよ。だが私がこの普通の世界で笑ったのは、これで最後だった。ついに私たちが、この町を

去るまで残り8時間となった。その時はもう私から、「引っ越し楽しみ」という

気持ちはなくなっていた。


 引っ越しの時間、なぜか、母と父はとても解放されたかのような顔をしていた。

嬉しそうでとても私には、できそうにない顔だった。

私が荷物を運び出しているとき、何か装置がつけられた。よくわからなかったが、

興味がなかったため、無視した。それが後々大事になってくるとは知らず…


 私は自分の荷物を入れて、飛行場に向かおうとすると、後ろから声が聞こえた。「加奈~そっちじゃないよ~」母の声だ。なぜだろう、飛行機に乗って違う家に

引っ越すんじゃないの?母は私の心を呼んだみたいにこう答えた。

「私達は、カンショウワールドというところに引っ越すのよ。だから飛行機には

乗らず、監視機で新しい家にいくの。」よくわからなかったが、監視機というものに乗った。まるで、UFOのような乗り物だった。


監視機には、引っ越す場所の情報がたくさん載っていた。私はその情報を見ていく

たびに、楽しみになった。

 情報の知り方は、クイズのようになっている。椅子にクイズがついていたり、

運転手から情報を交換したり、様々な交換の仕方があるのだ。運転手というより、

監視員のようなものだが。


そんな中、私が絶対に選ばなかった方法がある。それは、ロボット。カンシワールドでは、ロボといわれるものだ。このロボは、たくさんの情報を持っている代わりに、何かを約束しなければならないのだ。例として、「ずっとこのワールドにずっと

いる」、「このワールドに命をささげる」などひとさまざまだ。そんな約束を

しなければならないやりかたをぜったいにこのやり方を絶対にやるつもりが

なかった。


 そうすると聞きなれた声が聞こえた。「私たち家族は、このワールドにずっと

います。なので、情報をください。」母と父だった。私たち家族とは、私も

ふくまれるのだ。 何ともサイテーなことをしているのか彼たちはわかっているの

だろうか。


 そんななか、ロボがしゃべった。「ワカリマシタ。デハ、ケイヤクショトヲオカキクダサイ。」ああ。こんなの交わしたら、一生ここから出られなくなっちゃうよ。

そんなことを思っている中、母と父は、契約を結び終わっていた。

そうするとロボ言った。「カクニンデキマシタ。デハ、タクサンノジョウホウヲオワタシイタシマショウ。ナンノジョウホウガホシイデスカ?ソウダンデモヨイデス。」どうやら、私たちが普通の世界にいる間にいろいろ変わったらしい。「それじゃあ、3つ聞きたいことがあるわ。1つ目は、どうやったら、私たちは幸せになれるのか。2つ目は、この素敵なワールドで、どうしたら、素敵なお友達ができるのか。最後は、私の娘、加奈をどうしたら、この世界に閉じ込めることができるのか。教えてもらえるかしら。」私は思わず声が漏れた。「えっ。むぐっ」急いで口をふさぐが、

ばれてしまったようだ。「加奈~いるんだったら出ていらっしゃい。恥ずかしがらなくていいのよ。」おそらくばれているが逃げた。


 しばらくたった後、ロボがしゃべった。「アナタノムスメサンハ、ハズカシガリヤナノデスネ。デハシツモンニツイテオコタエイタシマショウ。1ツメニツイテハ、タダコノワールドニイレバシアワセニナレマス。2ツメニツイテハ、シセツガアルノデゴアンシンクダサイ。3ツメニツイテハ、ベッシツデオハナシイタシマス。」一番聞きたい情報が別室だなんて・・・


 それにしても施設というものは何だろうか。学校みたいなものだろうか。私も通わなければならないところなのだろうか。気になって仕方がなかったため、母に聞いたのだが「内緒!」といわれてしまったのだ。なので余計に施設?学校?というものが早く知りたくなってしまった。


私は、ワールドに行きたくない心から、早くワールドに着かないかなという心にいつの間にか変わっていたが、なぜだろう・・・嫌な予感がする・・・


そして、別室というところはどこなのだろうか・・・






















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