第3話 怪しいと思う人集まれ!
それは、すべてこのワールドと普通の世界を比較しているというところだ。
クイズもあって面白い。だが1つ、気になるところがある。そのところとは、この
教科書には、このワールドのいいところしか書いていないところだ。
何かおかしいと思わないだろうか。つまりいいことしか書かないということは、
何かばれてはならない、秘密を持っていいるのかもしれないと、私は考えた。
この予測を確実にするために私は、施設というところで『潜入調査』的なことを始めることにした。
家に帰ったら、父と母がいなかった。なぜなら、会議があったからだ。
その名も、「ワールド民会議」なんだそうだ。せーちゃんに聞いた。
何をする場所なのか気になって仕方がなかったがロボに「ネテクダサイ」としつこく言われたので、仕方がなく眠りについた。
寝ているとき、私は夢を見た。
その夢とは、私がこのワールドから脱出しようとして、結局つかまって…
はっ…夢か。結果まで見れなかったのは、残念だったが、私は、こう願った。
この夢が、正夢になりませんように…
次の日私は、1つのグループに入った。
これは施設の中で出来上がった、グループだ。このチームに、せーちゃんと入ろうと思う。このグループの内容は、この施設が何か隠していると感じた人が入ることができるグループだ。このグループに入ると、与えられたミッションを達成しなきゃならないらしい。それでも私は、この施設の真相を突き止めたいと思った。
私のスマホが、ブ~ブ~となった。そのメール主は、あのグループだ。
内容は、ミッションのお知らせだった。ミッションの内容は「保護者の隠し事を見つけろ。期間は、1週間。詳しくは、そこの施設の会長へ」というもの。難しそうと私は思ったが、いい方法を考えた。その方法は…
ミッションの連絡が来てから、1日たった。せーちゃんに何か気づいたことがないか聞いてみた。せーちゃんは「特にないけど…」といった。2日しかたってないのに、何かあるわけないか。私は何か、せーちゃんにプレッシャーをかけてしまったような気がした。だが、せーちゃんのおかげで「がんばろう」というきもちがでてきた。
ミッション終了当日、この施設の会長の船原竜という子が、「明後日までに、資料にまとめてこい。」という連絡があった。わかったことをとにかくまとめてこればいいんだそうだ。簡単そうで簡単じゃないのが大体。わかったことをまとめるというのは意外に難しかったので、せーちゃんの家で一緒にやった。あっという間に終わったので、「いいのか?」という疑問が2人ともあった。まあ、終わったからいっかということになった。
資料 提出日。いつも通り、送り出された。だがいつもよりなぜか違和感が
あった。
それは、いつもより、空気が重たかったからだ。ばれたかと私はドキドキしてしまいあまり施設に集中できなかった。
資料提出の時間まで、私はせーちゃんとしゃべっていた。その話題は、送り出される時の話だ。せーちゃんが送り出されるときも、何か違和感があったそうだ。
きっとあの謎の会議で、何か命令を受けたのだろう。たとえ関係なくても、違和感を感じなければならない子供が、かわいそうだ。私の、父と母だけでなく他の保護者もいかれていたなんて思っていなかった。これこそ、予想外の展開というものだ。
資料提出時、会長も、違和感について、しゃべっていた。会長は言った。「あの違和感はおそらく警告だろう。僕たちの正体がばれないようにいつもより慎重にならなければならない。」といった。いつもより緊張感を持って、ミッションクリアをしなければならない。いつもより、普通の自分を演じなければならないのが難点だ。もっと歯を食いしばって、ミッションに挑もうと思う。
そんなことを、会長が言っているとき、大人の会議のほうでも動きがあった。
その動きとは、私たちグループができて、このワールドのことを探っていることに
ついて、何か解決法を探しているということが、少しずつばれはじめているという
こと。今までより、用心深く、物事を進めなければならない。
そんなことを考えている間に会長が、次のミッションについて話していた。
「次のミッションは…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます