第6話 心の準備

 後日、私とせーちゃんは、会長の話を聞きに、いつもの場所に向かっていた。

いつもより、空気がこわばっている。こんな空気になったのは初めてだ。

着くと、いつもは会長は私達より、遅く来るのに、今日は早い。


 そんなことを思っている間に、会長が話を始めようとしていた。

「この資料をもとにこの作戦の内容を伝えていく。まず、一を見てくれ。

一には、持ち物が書いてある。絶対に持ってきてはいけないものがあるから、

注意しておくように。

次は二。ここには、最初の作戦が書いてある。最初の作戦はまず、セキュリティ塔に向かう。このワールドのセキュリティ塔は、五十五階建て。この塔の最上階に、

セキュリティセットがある。これを狙って、行くがこの道中に警備員がいる。

気を付けながら、進んでくれ。今日はいったんここまでだ。明日また、この時間この場所で行う。」今日は、二つ説明されただけだが、ものすごく緊張感を感じるのはなぜだろうか。


 次の日。私はいつもと違って、一人でいつもの場所へ向かうことにした。

昨日の説明の続き。何が言われるか、よくわからない。これもまた緊張感が増す。

会長が来て、話が始まった。「さて、昨日の続きだ。三からいく。ここには、

二の後の話が書いてある。進んだ後、セキュリティのボタンを、一から七まで

順番に押してくれ。押した後は、セキュリティが停止して、簡単に逃げられる

だろう。が、セキュリティ停止で、もしかしたら、ロボが出てくるかもしれない。

一応気を付けてくれ。次は四。これが一番大事だから、メモを取りたい人は

取ってよいことにする。最初は、外に出て、セキュリティ塔からできるだけ離れる。

その際に、ワールド民会議の奴らに合わないように計算したルートをいくつも作っておけ。だいたい、十通り近くは作っておいたがよいだろう。そのうちの一つから

逃げる。逃げた後は…すまない時間だ。あまり遅くなると、あやしまれる。では、また明日。」確かに私も早く家に帰らなければ。私は急いで家に帰っているとき

見てはならないものを見て知った気が… 


 私は家に帰ってから、ルートを考えた。私たちの町だけで考える。

私の住んでいるところはほんのり狭い。だが、セキュリティ塔がある。

なので、いろいろとルールが厳しい。だがこのルールをうまく使えば簡単に

ここから出ることができる。だけど、私にはそんなことを考えるほどの知識がない。

だから、そんな私でもできるようなミッションなのか不安になる。

だが普通の世界にいたときに、幼馴染の友達が、「自分に自信もって…」と言って

くれた。まあ、そんなことを言われたのも懐かしいな~と思う。

そんなことを思っている間に就寝時間。ルートが全くできていないけれど私は

眠った。


 次の日の朝。久しぶりにせーちゃんと施設に行く。

バスは一緒なのだが、せーちゃんは体調不良で来られていなかった。

なので、あの作戦の話は、私がすることになっていた。まだあまり進んでいなかったからよかった。私は会長が言っていた通りに内容を説明した。

内容を説明した後、せーちゃんと一緒にミッションの課題を考えることにした。


 そして私とせーちゃんは、いつもよりめちゃくちゃ早く会議所に来て、

ルートを考えていた。とりあえず、八通りほど考えた。あと一通りか二通り。

なかなか思いつかないままだった。


 五分後。会長の話が始まった。「まず、昨日は途中で終わってすまなかった。今日は六まで説明するから、集中力を切らさず、よく聞いてくれ。逃げた後は、病院に

向かう。病院には、協力者がいて、そこで、二日ほど隠れさせてもらう。一応今の

予定だと、病人に成りすます予定だ。協力者はちゃんとそこで働いているため、迷惑は最小限にするように。五。隠れさせてもらった後は、ワールド民会議の人に成り

すまして、話を聞く。かなり難易度は高いが、保護者に成りすまして、ワールド民会議に潜入する。これが一つのミッション。六。話を聞いているときに注意すること。僕らの声、顔は、ロボに簡単にばれてしまう。なのであまり声を出さずにおとなしくしていること。家の場所などで話が違うため、当日は、録音機を配布して、録音する予定だ。もしかしたらだが、前々日くらいに潜入をお願いされるかもしれない。快く受け入れてくれるとありがたい。ではまた明日。」

今回もなかなか難しいミッションが出た。だが、私は、急いでこのミッションを

終わらせたかった。なぜなら、気になることがあったので、調べたいと思ったから

だった。


 わたしはさっそく、ミッションに取り掛かった。つぎの、ワールド民会議がいつか分からない以上、できるだけ早めに交渉を終わらせたい。

すると、偶然母が来たので、聞いてみた。交渉が終わり、結果は、OKだそうだ。

当然だが、名前の件もOK.。ちなみに、名前は、貝。私の好きな食べ物。

これは、普通に潜入してもばれないのでは?これで突発的に来ても大丈夫。


 次の日になり、会長は次のワールド民会議の日程について言っていた。

だがいつもと違い、顔が青ざめている。

「次のワールド民会議は…


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               


                                                                                                                                              















































































































































































































































































































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いかれた親のせいで、おかしな世界に引っ越した結果、こうなりました。 みーさん @pentyan

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