第5話 新しく動き出すとき
お父さんは、KANSYOUの人たちと関係があるといえるだろう。
証拠は、タブレットだ。タブレットのラインの中に、「KANSYOUグループ」というものがあった。やっぱりね…
会長からのお話の時間だ。だいたいミッションの説明。
「このミッション丁寧に資料をまとめ上げてくれてありがとう。
次のミッションもこの調子で頼む。今回のミッションは、何か家族の異変を探せ。
自分が気がつかなかったことに多数気が付くことができるだろう。
その代わりに、自分が傷つく可能性もある。気が付ける範囲でいい。
期間は、2週間。行う時のポイントはいつも通り、普通に過ごすことだ。なにごとにも、うたがってかかれ。」
ポイントを教えてもらったのは、初めてだ。それほど丁寧にやってほしいのだろうか。よくわからないが、いつも通り過ごしてみることにした。
いつも通り過ごし始めてから、3日ほどたった時、何か異変を感じた。
私が、「施設楽しい。」とか「いつもありがとう」とかいうと、毎回笑っていることだ。この異変の名は、「なんか笑ってる異変」ふつうのことかと思うだろう。会長いわく「何事にも、うたがってかかれ。」といわれている。この異変を、見逃すわけにはいかない。私はこの件について、詳しく調べてみることにした。
詳しく調べ始めてから、2日もたたないときに、また新しい異変にきがついた。
帰ってきてからと行く前とで対応が全く違うことだ。その名は、「対応?事件」。
いやいやこれも大事な情報。これも詳しく調べるとなると、かなり忙しくなる。
このままだと、寝る時間が無くなってしまう。
私は一つずつ、異変を詳しく確認していくことにした。
まず一つ目に詳しく確認してみたのは、「なんか笑ってる事件」についてだ。
主にこの事件の代表となる人は、ロボだ。
おそらくだが、ロボが、母と父に命令か何かをしたのだろう。まずそれに従う時点でアウトだ。調べてもあまりいい情報は出なかったが、その中でゆういつ光って
見えた情報は、その時間帯だ。一瞬、自分もどうでもいい情報に思えたが、
毎回同じ時間帯に、そんなことが起こるのはおかしいと思った。
私の親はいかれているため、なんどもかんがえつづけた。
考えた末の結末がこれだ。これも資料にまとめるため、もっとたくさんの情報を
集めることにした。
といっても集める情報はほぼないと思うけど…
二つ目は、「対応?事件」についてだ。
主にこの事件の代表となるのは、KANSYOU。
ここになって、あまり関わってこないでほしいものだ。めんどくさい団体だ。
なぜここにきて、あの団体が、私達にかかわってくるのかよくわからない。
だけど、私はこの事件の代表がなぜKANSYOUなのか決定的な、証拠を持っている。
それは、父のタブレット。ラインの履歴はうそをつかない。
こっそり見る私もどうかと思うが、結果、私はいい情報を得たので、
別に良いだろう。
私の思う限りだが、まだいい情報はあるだろう。資料提出まで、あと二日。
いい情報が得られるのかは、時間の許す限り。資料まとめもあるので、
二日もない。この情報集めはあきらめるべきなのだろうか…
提出日。結局情報はちょっとしか得ることができなかった。
だが、私は、このミッションのおかげで、いろいろ得をした気分になった。
だが当然、気が付いてはならないことにも気が付いてしまった
それは、親の対応が変わる、毎回何か私にうれしいことがあったら笑う。
すべてが私にとってうれしいことだということ。普通の町にいたころなら
とってもうれしかっただろう。このワールドに来てからは、私の性格が
驚くほど変わった。いいのかはよくわからない。
私はこれらの態度を感じて、ただ一つとんでもないことに気が付くことができた。
それは、「親の裏切りまでのカウントダウン」が始まっているということ。
これに気が付くことができたのは施設グループのおかげともいえる。
カウントダウンには気を付けなければならない。
なぜなら、この世界のカウントダウンは、恐ろしいものだから…
提出時。いつもと違い、何かが違った。
会長がいつもと違い、険しい顔をしている。不思議な感じで、モヤモヤとする。
いや~な感じで、会長の話が始まった。
「今回のミッションも、真剣に取り組んでくれてありがとう。
今回はミッションではなく、大きく動いてみようと思う。
各自、今から配る、作戦紙をだれにも見られないようにすること。
作戦の詳しい説明は、後日とする。一度、読んでみることを忘れずに。」
よく分からないが、大事だということがわかる。
後日の説明がドキドキしてたまらなかった。
一度読んでみると、とても危ないことだということが分かった。
このミッションはこのワールドを出るためのものらしい。
私は、一人でもいいから、普通の世界に戻りたい。
普通の世界に戻ったら、このワールド子たちとは、もう会えないかもしれない。
それも、いやだ。私は、いったいどうすれば…
後日…
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