設定

** 時代設定について


〇時代


「これから皆さんに、ある不思議な出来事の顛末てんまつを話しましょう。

 よりも少しだけ科学が発展して、少しだけ人々の暮らしが便利になった、少しだけ未来のお話しです」


 この言葉から「闇黒あんこく探偵」の物語は始まる。

」とは、昭和三十年代の何処どこかの時点を意味する。

 ただし、劇中に登場する人名・地名・組織名・商品名の多くは、諸般の事情から架空の名前に差し替えられている。

 実名で登場した場合でも、その多くは、意図的に詳細をぼかしたり変更が加えられている。

 例えば、実在する「初代トヨペット・クラウン」の新車販売時期は昭和三十年から昭和三十七年だが、劇中に登場する「トヨペット・クラウン」については必ずしもこの限りではない。

「少しだけ未来」という言葉は何を指しているのか?

 昭和三十年代から見た「少し未来」なら、我々の知っている昭和四十年代を指すのだろうか?

 いや違う。

 ある時点から分岐した、我々とは別の歴史線上にある「少し未来」だ。


〇歴史線は一つ

 我々とは別の歴史線の物語である。それは一本しかない。

 複数の線が交わることは無い。もう一人の私に出会うことも無い。


〇運転免許

 この時代、十六歳で取得できる運転免許は次のとおり。

・自動二輪。排気量制限なし。

・同、側車付サイド・カー

自動オート三輪。排気量1500CC未満。

・軽自動車。排気量360CC未満(四輪)


** ロボットについて


〇ロボット

 前述の通り、これは我々の住む世界とは別の歴史線上にある昭和三十年代から見た「少し未来」の物語だ。

 この時代、ロボットは既に実用化されているが、非常に高価である。

 家庭用ロボットには平均生涯賃金の十倍以上の値札が付いている。

 当然、ごく限られた大富豪だけが所有できる。

 大量生産が不可能なため、すべてのロボットは特注のいっぴんものである。

 さらに高価だが、見分けがつかないほど人間に良く似たロボットも、すでに実用化されている。


〇軍用ロボット

 大国は軍用ロボットの研究に力を注いでいるが、いまだ実用化には至っていない。

 戦場で要求される高い出力、運動能力、頑丈な装甲、信頼性、複雑な作戦に適応する高度な電子頭脳などを兼ね備えたロボットの開発は、大国の力をもってしても困難だと言われている。

 一機だけの試作に成功した事例は有れど、量産・配備までぎつけた国は無い。


◯犯罪ロボット

 開発者不明・所有者不明の高性能ロボットを使った重大犯罪事件が、世界各地で発生している。高度な技術と潤沢な資金を持つ巨大地下組織が暗躍していると思われるが、その実態を知る者は居ない。


〇巨大ロボット

 高さ数十メートルの巨大ロボットが突如とつじょ出現し、都市を破壊するという事件が世界各地で発生している。


〇電子頭脳

 ロボットの頭脳である。

 計算能力や記憶能力は人間より優れているが、その一方で、柔軟な判断は苦手である。

 また、人の言葉を理解するのに数秒の時間を要する。

 命令を発し終えてからロボットが行動を開始するまで、わずかだが「遅れ」がある。

 複雑な命令や、曖昧さを含む命令の解釈には、さらに多くの時間を要する。言葉を理解できず動かない場合もある。


〇クロガネ・ハルシマ思考伝達液

 黒鉄くろがね元一郎げんいちろう博士が理論を確立し、春島はるしま優作ゆうさく博士が合成に成功した物質。

 生体脳の思考(命令)を機械に伝達する能力を持ち、ロボット工学への応用が期待されている。

 しかし、後述するように問題も多い。

 当の黒鉄博士は、この物質に関して、ロボット工学への応用は不可能だとの結論に至り、早々に見切りをつけた。

 春島博士は実用化にこだわり現在も研究を続けているが、未だ問題の解消には至っていない。


〇生体脳制御型ロボット

 短縮して「脳制御ロボット」と通称する。

 電子頭脳の代わりに動物(人間含む)の脳を移植したロボット。

 命令を理解するのに若干の時間を要するという電子頭脳の欠点が、生体脳には無い。

 脳は、「クロガネ・ハルシマ思考伝達液」と呼ばれる青色の液体を充填じゅうてんした容器に封入され、ロボットに移植される。

 思考伝達液は、その名の通り、脳の思考(命令)を全身の機械部品へ伝達する液体である。脳へ栄養を与え、状態を良好に保つ役割も負っている。

 伝達液をロボットの全身に循環させるため、機械ボディ内部の隅々にまで細管が張り巡らされている。

 人間サイズの脳制御ロボットの場合、全身を動かすためには約六リットルの思考伝達液が必要である。

 ボディの一部が破壊されると、この青色の液体がれ出す。そのさまは傷口から流れ出る血を連想させる。

 伝達液が漏れ続けるとロボットの全身が機能不全に陥ってしまう。それを防止するため、細管の各所に自動開閉バルブが組み込まれている。損傷時にはバルブが閉じ、その部位への伝達液の流出を遮断する。当然、遮断された部位への思考伝達は不可能になる。

 この思考伝達液は三日を過ぎると急速に劣化が進み、青色の透き通った液体は黒くにごって墨汁のような色になる。

 そのため最低でも三日に一度、新しい液に入れ替える必要がある。これをおこたると脳が変質して黒い結晶体と化す。結晶化が進行している間、脳は激しい苦痛に見舞われ続ける。

 完全に結晶化した脳には、もはや人としての意識は断片しか存在しない。破壊と殺戮への純粋な衝動が脳の大部分を支配し、自分自身が壊れるのも構わず機械の体を酷使して暴れ回る。最終的に、結晶化した脳が爆発して機能停止すなわち死を迎える。

 この欠陥のせいで、主に安全上の理由から、脳制御ロボットは実用化されていない。

 一部の地下組織は、安全性を度外視して脳制御ロボットを製作、犯罪に利用している。


〇高エナルジー電池

 ロボットの動力源。繰り返し充電可能な二次電池。非常に高価で希少なため、ロボット以外に使用されることは無い。

 その名の通り、体積・重量に比して、一般の電池を遥かにしのぐエナルジー出力が可能。


〇軍事用・高エナルジー電池

 民生用の高エナルジー電池よりもさらに高性能、高価格。

 希少物質をふんだんに使って造られる。


** 闇黒探偵について


闇黒あんこく物質ぶっしつ(ダーク・マッター)

 この物語の主人公「闇黒探偵」が着る「強化防護服S1号」と、彼が使役する「闇黒あんこく機人きじんA1号」の原材料。

 宇宙にあまねく存在していながら、地球上のどんな機械でも検知できない謎の物質。

 本来、いかなる生物も闇黒物質を感知できないはずだが、不思議なことに、強化防護服S1号と闇黒機人A1号は、人の目に見える。


闇黒あんこくエナルジー

 未知のエナルジー(=エネルギー)

 強化防護服S1号と闇黒機人A1号の動力源である。


** 特殊科学捜査人について


〇警察庁特殊科学捜査局

 英語名 National Police Agency Special Science Investigator Bureau

 略して「エス・エス・アイ・ビー」

 単に「科学捜査局」「捜査局」とも言う。さらに縮めて「きょく」と言うだけで通じる場合もある。

 最先端科学を悪用する犯罪者に対抗するため、設立された。


〇特殊科学捜査人

 読み方は「とくしゅ・かがく・そうさにん」

 英語名 Special Science Investigator

 略して「エス・エス・アイ」

 高度な科学知識、あるいは天才的な洞察力や推理力、あるいは並外れた身体能力・格闘技術などを認められ、警察庁の指名を受けた民間人たちを指す。

 彼らは民間人でありながら捜査権と逮捕権を付与されている。

 また非致死性の武器の携行と使用も許可されている。

 彼らの多くは、民間の生業なりわいを持ち、その合間にボランティアーとして捜査に協力している。

 人数は全国あわせて三百五十人と決まっていて、メンバーの誰かが引退あるいは死亡した場合のみ、欠員が補充される。


〇特殊科学捜査官

 都道府県警から出向する形で特殊科学捜査局に配属されている警察官。

 私服警官である。

 多くの場合、広域・単独で捜査活動をする(二人一組あるいはそれ以上のチームを組むこともある)

 特殊科学捜査人そうさにんと同じく、捜査局装備部の支援を受けられる。

 特殊科学捜査人との違いを次に列挙する。


捜査人そうさにんが民間人なのに対し、捜査官そうさかんは警察官(公務員)である。

・どちらも英語名は「Special Science Investigator」だが、あえて区別するときは、捜査官を「Special Science Investigating Officer」と呼ぶ。

・身分証の記載が違う。

・致死性武器を携帯できる。実弾を発射する拳銃を携帯できる。

・捜査人の数が全国で三百五十人と決まっているのに対し、捜査官の人数は決まっていない。


〇特殊科学捜査局装備課

 特殊科学捜査人が使用する非致死性武器などの道具を開発している。

 また、捜査人から依頼を受けて彼らの所有する自動車を預かり、その性能を大幅に強化して車内に特殊通信機を設置する。


〇車載特殊通信機

 特殊科学捜査局装備課が開発した通信機。

 信号は暗号化されているので傍受は困難である。

 それぞれの通信機には固有の番号が与えられていて、電話機に似たダイアルを回すと、その番号に対応する通信機が呼び出される。

 あらかじめ整備された無線・有線の通信網を介して、車載通信機どうしが交信する。

 その仕組みを簡潔に説明しよう。


 全国のラヂオ電波塔に相乗りする形でエス・エス・アイ・ビー専用アンテナが設置されている。

 そのアンテナは電信電話公社の有線電話通信網に接続されている。

 仮に、車Aの通信機から別の車Bの通信機を呼び出す場合、以下のような経路で送受信が行われる。


1、車Aから呼び出し電波が発信される。

2、その電波を最寄りのラヂオ電波塔が受信する。

3、塔内に設置された変換装置で無線信号から有線信号に変換され、電電公社の有線通信網に乗せられる。

4、車Bの最寄りにあるラヂオ電波塔まで到達した有線信号は、そこで再び無線信号に変換され、アンテナから発信される。

5、その電波を車Bが受信する。


 これにより、日本全国どこからでも、別の特殊車載通信機を呼び出すことが可能になっている。

 ただし、ラヂオ電波塔の無い地域、電波が届かない地域では通信が途絶する。


〇指向性神経麻痺音波発振器

 別名「神経音波銃」あるいは「神経音波拳銃」

 さらに縮めて「音波銃」「音波拳銃」とも言う。

 特殊科学捜査局装備課が開発した非致死性の携帯武器。

 小型拳銃に似た形状と大きさ。

 銃口に相当する部分から特殊音波を発振する。音波は非常に強い指向性を持つ。

 周波数が人間の可聴域を外れているから聞こえないが、動物神経の固有振動数と同じため、射線上の動物(人間含む)の神経を強く共振動させ、その機能を混乱させる。

 結果、射線上の人物は強烈な不快感に襲われ戦闘能力を失い、最後は気絶する。

 とくに聴覚神経に対して強力に作用し、受け手は思わず耳を押さえてしまう。直接神経に作用しているのだから、耳を押さえたからといって防げる訳ではない。

 副作用として、音波銃の照射を受けた者の体からは「キーン」という可聴域の高音が発せられる。全身の神経細胞が振動し、それが筋肉細胞から皮膚細胞へ伝わる過程で周波数が変調するためである。このとき人間の皮膚細胞はスピーカーのコーン紙のように振動する。

 その一方で、発振器の電気回路からは可聴域の低周波が発せられる。回路設計上どうしても避けられない副作用であり、音それ自体に意味は無い。

 これら二つの副作用により、神経音波銃は、敵に当たっても当たらなくてもスイッチ(引き金)を入れれば銃の内部から「ブーン」という低周波音が聞こえ、さらに加えて、敵に当たった場合は敵の体から「キーン」という高周波音が聞こえる、という特徴を持つ。

 この音波銃で撃たれても後遺症は無く、弱い出力なら五分程度、最大でも一日程度で回復する。


** 独目どくめグループについて


独目どくめグループ

 ありとあらゆる商品・サービスを製造・販売している巨大グループ。

 裏で複数の犯罪組織を操り、悪者にロボットを与えて犯罪に使用させている。

 日本一の最先端ロボット研究所を持っているため、警察が犯罪ロボットを捕獲・破壊した場合、その残骸などを調査してほしいと当局から依頼される。

 つまり、自分たちが作ったロボットを犯罪組織に使わせ、それを警察が捕獲・破壊した場合の調査も自分たちで行うという、一種のマッチ・ポンプ、出来レースが成立している。

 もちろん当局はその事を知らない。


〇独目家の当主

 独目家の当主は、左右どちらかの目を守り神に捧げなければいけない。それがこの家の伝統でありおきてである。


独目どくめロボット研究所

 日本一の最先端ロボット研究所である。

 その地下には、一部の科学者と幹部しか知らない非合法実験施設がある。


運動力うんどうりょく倍増剤ばいぞうざい

 独目グループ傘下の製薬会社が密かに調合した薬。

 何種類かの非合法な化学成分を含んでいる。

 これを飲むと一時間だけ超人的な運動能力を発揮できる。

 一時間後に薬の作用が切れ、さらに三十分後(服用一時間半後)から激しい倦怠感に襲われる。歩くことも困難なほどの倦怠感が半日つづく。

 二十ミリ・リットル入りの特殊なガラス瓶に入れて保管される。

 このガラス瓶の表面には指紋の残らない特殊加工がほどこされている。

 唇に付けないように注意して飲めば、唾液も指紋も付かないから、空き瓶を現場に置いて行っても証拠にならない。

 独目グループ総裁の御曹司・玲夜れいやは、つねに運動力倍増剤の小瓶をポケットに入れ携帯している。


〇独目家のボディガードと運転手たち

 全員が長身の屈強な男たちで、何らかの格闘術を習得している。

 さらに、全員が投げナイフの使い手で、常にスーツの内ポケットに投擲とうてき用ワンタッチ折り畳み小型ナイフを数本しのばせている。

 また、ナックル・ダスターも所持している。

 全員が同じ色のダーク・スーツ、同じ色のネクタイを着用し、同じ形のサングラスをかけている。

 シャツの下には防弾チョッキを着ている。

 拳銃は持っていない。


投擲とうてき用ワンタッチ折り畳み小型ナイフ

 独目家のボディガードの標準装備。

 携帯時はつかの中に刃が隠れていて、ボタンを押すと発条ばねの作用で刃が現れる。

 刃には即効性の麻酔薬が塗られている。

 麻酔薬は刃が露出して外気に触れた状態なら数分で蒸発する。そのため痕跡が残らない。

 刃を収納した状態で手の中に隠せるほど小さい。


〇ナックル・ダスター

 独目家のボディガードの標準装備。

 拳にめる事でパンチの威力が増す。


〇防弾チョッキ

 独目家のボディガードの標準装備。

 胸と腹と背中を守る。

 頭部、両腕、両足は守られない。


 ・防御できるもの。素手の突き、蹴り、ナイフ、拳銃弾。音波銃。

 ・防御できないもの。ライフル弾。


 一人一人の体にフィットするよう作られていて、それぞれ形状が違う。

 比較的厚めの鋼板が仕込んであるので、とても重い。

 体型が崩れないよう配慮された形状をしていて、シャツの下に着込めば、防弾チョッキをつけているようには見えない(多少、太っているように見える)

 鋼板は、なるべく着用者の動きを邪魔しないように、いくつかのパーツに分割されている。パーツとパーツの境目にはナイフが通ってしまう。ここが弱点。

 屈強な独目家のボディガードは、重いチョッキを着て激しい格闘をこなす。


** モウカリ出版について


〇モウカリ出版

 猛刈もうかり万作まんさくが興した出版社。

「月刊・しんぴ少年」の版元。連載記事・連載小説をまとめた書籍も出版している。


〇月刊・しんぴ少年

 小学校の中学年・高学年を対象にした少年雑誌。

 創刊当時は「月刊・神秘少年」という名だったが、小学生でも読みやすいよう「しんぴ少年」に改名した。

 誌面のほとんどは、謎の古代文明、古代生物の生き残り、宇宙人、空飛ぶ円盤、幽霊・妖怪話、都市伝説などの記事。これらは一応ノン・フィクションの体裁をとっているが、信憑性は皆無。

 子供向けの怪奇小説・科学小説(SF)も連載している。


** その他


〇車庫の屋根裏やねうら捜査隊そうさたい

 英語名 Garage Garret Investigators

 略して「ジー・ジー・アイ」

「屋根裏捜査隊」と略したり、さらに縮めて「捜査隊」と言う場合もある。

 和戸わと三吉さんきち小松川こまつがわ健司けんじと仲間の少年たちが創設した団体。

 もちろんおおやけの物ではない。三吉たちが勝手にそう名乗っているだけ。

 隊長は和戸三吉。副隊長は小松川健司。

 小悟しょうご智明ともあき探偵事務所の敷地内にある車庫の屋根裏部屋が本部。

「ジッ、ジッ、ジッジジのジー、ぼくらは屋根裏捜査隊」という隊歌も作ってみたけれど、そのあと一度も歌ったことが無い。


〇国立川崎大学

 多魔川たまがわの南岸に広大な敷地を持つ国立の総合大学。川崎国立大学と呼ばれることもある。

 その面積は北海道大学札幌キャンパスに匹敵する。

 敷地内には各種運動競技場、広場、人工林、人工池などがあり、最新鋭の設備を備えた未来的なデザインの校舎や研究棟、図書館、カフェテリアが点在している。


エッチMOモー・ジョーしきガス

 登場人物・鴨山かもやま瀧由たきよしの項を参照。


〇特殊化学繊維・ストレチオン・F

 国立川崎大学・工学部繊維化学科の研究室で開発された特殊繊維。

 まだ量産化の目処めどは立っていない。

 履き心地を調べるため、ストレチオン・Fで織った生地でズボンが試作され、サンプルとして何人かの学生や大学職員に渡された。

 非常に丈夫で、よく伸びる。

 仮に、この繊維で作ったズボンを履いた者が、数秒のあいだに急激に身長を伸ばしたり、足の筋肉を肥大させても、それに合わせてズボンも伸び縮みするから常にジャスト・サイズの履き心地を得られる。

 丈夫なので滅多に破れない。


〇地球スポンジ説

 国立川崎大学・理学部地質学科の寺中てらなか美研よしとぎ教授が提唱する異端の学説。

「地球の内部は既に冷え切っていて、岩盤部分と空洞部分が迷路のように絡み合った一個の巨大な軽石あるいはスポンジのような構造をしている。中心部には非常に大きな質量・重力を持った核があり、その核に近づけば近づくほど、つまり地球の中心に向かって潜れば潜るほど体が重くなっていく」


建物たてもの消滅現象

 ある建物が一棟まるごと一夜にして消滅する現象。

 一つの区画にある建物すべてが消滅する場合もある。

 消滅した跡の地面は、平らな硬い岩盤に変化している。

 地底に住む巨大生物の仕業であるという説を唱える者も居る。

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