至れり尽くせりステキなストーカーさん

ハナミ

第1話お腹空いた

働けど働けど我が暮らし楽にならず

って名言だナ

私の斎藤唯21歳

学歴

中卒

そして

私は親に棄てられ

中卒から

それなりに生きてきた

からの冷蔵庫を見ながら

切なく見る

ふぅ

3日も食べてない

やはり

賄い付きのバイトにするか

お腹すいた

コップに

水をたっぷりいれてお腹いっぱいまで飲む

寝よ

疲れて

疲れて

1日の睡眠時間

4時間

介護の夜勤と空いた曜日は

警備員をしてる

私を棄てた親は

ご丁寧に

私を保証人にして

1200万の借金

しかもさー

闇金だよ

んー

考えても仕方ない

ペラペラの

布団で寝る

おやすみ自分

餓死しないように

飲食店のバイト増やそ

疲れすぎて

なかなか寝れない



朝目が覚めて

米びつを傾けながら

最後のお米を

鍋に入れる

最後の1個の鍋キューブをいれて

冷凍の

少ない野菜をいれて

おじや?

を作る

最近3日に1回だから

ガリガリ君状態

その間に

洗濯板で

洗濯をする

我が家には洗濯機はない

何故なら

売ったから

親を恨むとかは

なくて

どうでもいい

ナイナイの私には

遊ぶ暇なしだから

友達ゼロ

親友

携帯

寂しいそうに

見えるが

職場で人と離しているので

神経使うし

今のままが

いい

ゴリゴリ洗濯しながら

ボーと

いい匂い

食べてる時と

寝てる時が幸せ

洗濯物を絞り

外に干す

下着は

一応

メスなので

室内に

バイトまで

後3時間

部屋をホウキではいて

トイレ掃除して

所持金を見る

3272円

麺類にするか、米を買うか

悩ましい

ふりかけとかも

玉子は買いたいな

大好物だから


出来上がったご飯を

テーブルがないので

いらなくなった服の上に置いて

頂きます

ふうふう

あったかいご飯

生きてるって感じがする


バイトに行く準備

警備員だから制服に着替え

自転車に乗る

行ってきしまうま

一人でボケる


警備員の仕事はもう4年になる

呼吸するかの

ように仕事が、手が、体が、動く

米にするべきか

麺類にするべきか

来週は

フードバンクから

食料が配られる

石鹸やマスク

タオル、歯ブラシ

米、麺類、野菜、お茶、レトルトもある

本当にいい世の中になったなと

無事に夜勤の仕事も終わり

自転車を筋肉痛と闘いながら

いつもの近道を通ろうとしたら

真っ黒な

光輝く

ライオンサイズの猫が怪我をしているのか倒れていた

大丈夫大丈夫

介護職で培った怪力で

黒猫巨大バージョンをおんぶする。

後徒歩5分の距離に自転車を置いて。

猫さんは

荒い息をしながら

くたっとしている

助けないと

一緒に暮らせたらいいな

猫を飼うのは

夢だったりする

汗だくになりながら

文化住宅の1階の扉を開けて

ペラペラ布団に寝かせる

ゆっくり

黒猫さんを見ると

どす黒い鎖みたいな

剣みたいなのが

刺さっている

私は

以外と霊感大切なのか

こういうのを

素手で

引き剥がして

ぐしゃぐしゃと潰す特技がある

多分

近所の神社に1000日参ると

願いごとが叶うと

近所のお姉さんが言っていたから

リサイクルショップで

白の服を買う

神社は白の服がいいって聞いたから

私の願いごと

その頃は

穏やかな生活を幼いながらもしていたので

願いごとは

人の悪意を払い幸せを運べる人間になれますように

と、多分今しても同じ内容だと

お金は働くしかないけど

知り合いからは

自己破産を勧められたけど

貸した方も生活があると

思うと

出来なかった

曲がったことが苦手で

それより

私の幻覚じゃ無ければ

喉に

禍々しい呪文が刺さっている剣をみて

天珠をぎゅっと握り締める

パワーを貰い

その剣を抜こうと両手で引っ張る

黒の禍々しい

毒蛇のようなものが

全身に絡みつくが

引き抜く

生々しい

肉感

引き抜くと喉から黒い靄が晴れる

漆黒の澄んだオーラが

黒猫さんの周りをつつむ

私は

全身に

絡みついている

鎖というより

なんかの植物みたいなのを

引きちぎっていく

ブチブチと

禍々しい汚い物が消えていく

そして

黒猫さんの

口をパカッと開ける

やっぱり

呪いだ

こんな可愛い猫さんに

動物愛護法違反だ!

黒い胎児のような

喉?

口に張り付いていたのを

噛まれながらも引きずり出す

格闘すること2時間

引きずりだしたら

あらー

びっくりするくらい

ひょろ長い

5メートルくらい?

私は引っ張っり出したものを

手で細切れにして

神社で貰った

塩で清める

黒猫さんは

呼吸も楽になったのか

神々しい光を放ちながら

ぐったりと寝ている

私は

布団をかけ

自転車を取りに行くのと

近所の神社から

湧き水を貰いにいく

そして

黒猫さんの

キャットフードを買う

そして

激安スーパーで

卵とそうめんと

冷凍のネギ

発泡スチロールをスーパーで貰い

猫砂を買う

家についたら

砂のセットと

私が使っている

お皿を猫さんように

そして

湧き水

寝ている猫さんを抱きしめてもふもふして

熟睡

家族が出来た


目が覚めると

黒猫さんがじっと器用に

そう

現実逃避じゃなく

普通に

携帯のロックを解除して

真剣な

目をして携帯を

そうなんですよー

携帯を器用に

肉球で操っている

黒猫さん

若干目が据わっている

私の

一人ごと

お腹すいた?

お腹いっぱいご飯食べたい詩かな?

借金の事かな?

そうだよね

うんうん

こんな貧乏な家いやだよね

ごめんなさい

もう不調はないと思うから

卵食べるかな?と

冷蔵庫の前に行くと

ふへ?

冷蔵庫に凄く高価そうな紙で

張り紙がされていた


貴女の事が大好きなストーカーより

可愛い貴女

栄養が足りてません

冷蔵庫野中に

おかずが入っているので

沢山食べてください

こんな

紙みたいな寝具では

疲れが取れないと思い

ベッドを

置いてあります

親愛なる唯さん

貴女は世界一美しい

残念なのは

鶏ガラだということ

沢山召し上がってください

そこにいる猫は

貴女の護衛に

その猫も

貴女と同じ物を食べます

ストーカー冥利として

貴女の栄養源は

全て用意します

それ以外は食べないでください

食べると

猫いなくなりますよ

大好きです

24時間に毎日見守っています

貴女の事が大好きなストーカーより


ん?

ん?

ストーカー?

何時の間にか部屋に?

てか

猫さん

真剣に携帯見てる

ちょっと変わった猫さんにだけど

可愛いから

許す

それより

冷蔵庫野中は

カオス

色々な料理が

異国の料理が

冷蔵庫の中から

何故か

湯気がでている

スープと

お肉のスライスして

野菜と

見たことないやつ

パンかな?

それと

デザートっぽい果物を取る

「黒猫さんご飯食べよ

私唯って言うの

ずっと一人で寂しいかったみたい

黒猫さん良かったらここで暮らしてください

ご飯は親切なストーカーさんが

用意してくれるみたいです」

黒猫さんは用意されている料理を見て

美味しそうに食べ始めました

そして

私も食べてみたら

とても美味しくて

優しい味がして

何時の間にか

1Kの部屋に不釣り合いな天蓋付きキングベッド

とりま眠たい

バイトのメモ用紙に

ストーカーさんに

お手紙を

ストーカーさんありがとうございます

とても美味しかったです

猫さんも喜んでました

ストーカーってなんですか?

教えてください

どうやって部屋に入ったのかは

分かりませんが

これからもよろしくお願いいたします

猫さんの名前教えてください

後お米も食べたいです。

ストーカーさんおやすみなさい


ストーカーってなんだろう?

黒猫さんはベッドで寝ていた

私も黒猫さんに抱きついて寝た


今日は不思議な1日だったな

黒猫さんからは

ミルクチョコみたいな

甘い匂いがする

産まれて

はじめてこんなおだやかな気持ちでねる

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至れり尽くせりステキなストーカーさん ハナミ @muneta

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