最終話:登也の両親の帰宅

 キンコーン。


 午後十二時。

 

 登也はインターホンのベルの音に布団の中から目覚める。

 

 昨晩の午前五時まで見知らぬおじさんと過ごし充実する時間が忘れられない。その見知らぬおじさんが帰った後、登也では睡魔に襲われると急遽布団に潜り込み寝落ちするのだ。安定する睡眠状態に入ると六時間以上ほども経過する。

 

 登也が布団から上がり、廊下を渡り歩く。彼が眠い目を擦りつつ、玄関のドアにある覗き穴の先を見ると、案の定、そこに見慣れた両親の姿はあった。

 

 登也がカギとドアガードを開けると、一気にドアを開ける。


「ただいま、登也、元気だったか? 私たちが帰るまで、何かあったかな?」


 母親の言葉と、その背後に控えた父親の元気そうな姿を見て、登也がいつも通りの日常を戻ることに頷くと、微笑を浮かべ応える。


「お帰り、父さん、母さん。何事もない、楽しい夜だよ」







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見知らぬおじさん マコ @ideazin

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