故郷の花

ミンイチ

第1話

 近くの川の土手で寝っ転がっていると花の匂いが漂ってきた。


 季節の花には詳しくないが、少なくとも2種以上の花の匂いが混ざっていると予想できる。


 その匂いを堪能していると、子供の頃に故郷の街で幼馴染と走り回ったのを思い出した。


 そこはすでに護岸整備がされて大きく様変わりをしてしまったが、花の匂いは変わらずそこに残っている。


 高校生の頃に親の事情で引っ越しをしてしまいその町から離れて、幼馴染とも会えなくなってしまった。


 これも何かの契機だと思い、私は故郷の街に戻ることにする。


 その幼馴染に会うためにも。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

故郷の花 ミンイチ @DoTK

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ