新世紀の幕開け、天は焼け、神々は地上へと墜ちた。

藤夫は、後輩の前田一花とともに芳村を追跡する。
「まず、隔離地区に指定されてからいまに至るまでの七年で、二十人以上が行方不明になっている」
「……まじすか。それは偶然とは言えない人数ですね」
「少なくとも、俺が確認できた範囲ではなさそうだ。ただ、一人だけ帰ってこれた奴がいたんだが、そいつが言うには――」
そこで一度言葉を切り――

「狼が出るらしい」

これは、神になろうとした男と獣から人になる男の物語。
素敵な作品をありがとうございました。
(メモ、長編25、連載中、6話迄読了)

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