第4話 割とシリアスだぞ、泣けよ

お店に着いたので椅子に座って久しぶりにステータス確認なう。


「それにしても…」


良い感じの店だと思う。

シックってやつ?

あれだ…隠れた名店って言われて思い浮かべる感じの木製の店。

ちょっと雑多に置かれた側から見たらガラクタに見える商品とか良い味出してると思う、棚に置かれた魔法薬のガラス瓶とかもう最高よ。

おいおい魔女の家かよっていうね?

実は掘り出し物ある感が堪らんわぁ。

不満点を一つだけあげるならドアが無い事かな?

基本転移で来る店何だろうけど…あの木製のドアに付いたベルがチリンチリンって鳴るのが無いのはとても残念に思う。

後で俺も雰囲気にあった色々な物置いておこうかな。

メデゥーサの魔眼の保存液漬けとか。

ゲームとかで集めたコレクションを置いてる部屋みたいにしたい所。

と言うかこの揺れる椅子何て言うんだっけ?


「ロッキング…チェア?」


多分それ。

良いわぁ…雰囲気出てて。

それはそれとしていい加減にステータス。


——————————————————————————————————————

リデル・ウォルケル(テラ・ガードナー)              人族  男


祝福 サモナー I     祝福 ギャンブラー I    肉体ボディ3

                            精神メンタル30

スキル           スキル           魔力マナ100/100

                            運命フェイト130

契約召喚サモンⅠ    闇雲ランダム

                            加護

想起召喚コールⅡ    精神強化I

                            運命の女神の期待特大      

命令オーダーⅡ     黄金律I


オーソリティー


賽を振る者ダイスロール

——————————————————————————————————————


加護はもう良いとして…


「オー…ソリ…ティー…」


如何考えても碌なもんじゃ無い。

まず名前からしてヤバいと言うか。

TRPGかよ。

効果は……闇雲ランダムを俺以外にも使える。

使いずらっ!

場合によっては敵が致命的に強化される時点で使いずらい。

いや…?あれになら使えるか?

因みにランダムはゲーム的には一ターンに一回、現実的に言うなら一度の行動につき一回しか使えないなのでガチャのリセマラは不可能だったりする。


「がおー」


流石に其処で鳴いて居る3歳くらいの銀髪ロリ…緋彩についても話すべきか…

見た目はぷにぷにほっぺがチャーミングな銀髪幼女、あと竜人みたいな角と尻尾がある、勿論銀色。

詳細はこちら。


——————————————————————————————————————

「緋彩」 【けっせんへいき】        ぷにハルゴン   LvⅠ       


スキル                   肉体ボディ999

                      精神メンタル10

不壊                    魔力マナ500

                      運命フェイト1

完全耐性


永久不朽


竜乃吐息はかいこうせん


ギルド情報


該当データが存在しません。

——————————————————————————————————————


こえーよ。

種族的にはオリハルコンドールが多分一番近いんだが…

何故か暫定的につけた「ぷにハルゴン」が種族名になっていた。

ぷにぷにほっぺにオリハルコンそしてドラゴンでぷにハルゴンである。

生まれながらに覇名付きネームドってのがヤバさに拍手をかけてる。

覇名はファンタジーにあるあるな二つ名だ、人類種でも持ってる奴は持ってる。

合成レシピはぶっちゃけ無い…手に入れたは良いけど使い道の無い素材オリハルコンの礫とか使った素材の余りの諸々を打ち込んで闇雲ランダムしたらこう成った。

察しろよ…大成功クリったんだよ。

何でそんなに嬉しく無さそう何だって?

ステータスをよく見ろ、精神メンタル精神メンタル10しか無いだろ。

緋彩は正直に言うと最強の肉体に幼児の精神を持った悲しきモンスターだ。

一様ゴーレム系統の亜種であるドールに属するからかそれなりにの我慢はしてくれる良い子である。

名前が緋彩なのは緋緋色金も使ってるからだ。




客を待つ事しばらく…

目の前が光り、其処には同年代くらいの幼女?幼女がいた。

髪色は青みがかった銀髪に散らす様に水色のメッシュが入ったショートカット。

透き通る雪の様な肌、薄らと赤くなった頬、サファイヤの如き切れ長な瞳。

耳は少し尖っている、種族は多分スノーエルフか?

性別は女性だと判るのだがふと実は美少女見たいな男性なのでは疑う中性的な美貌。

間違いなく成長すれば数多の女性を堕とす魔性の麗人と成るであろうと想起させる。

同じく薄ら透き通る様な何処か中華ファンタジーを思わせる複数の布が折り重なった様な水色と白色の服もこの年で出してはいけないであろう色気を出している。

透ける様な黒タイツとあれは何て言うのだろうか肘まであるタイツと同じ様な透ける黒い長手袋…正式名称が出ないが偶に中華系キャラで着けてる奴がいるあれ、間違いなく年不相応な色気の原因の一角だろう。

ぴっちりしてる。

肩に脇の下と横腰が見えるのもまたアダルティーな雰囲気を出している。

見て判るほどぷにぷにな幼女体型ながらも…あの腰のくびれは幼女が出して良いものなのだろうか?

もはや犯罪的な色気だ。

魔性の色気があっても下品さやエロいと言う率直な感想が出て来ないのは本人に恥ずかしがっている様子が無く堂々と着こなしてるからだろう、あくまで民族衣装の一種なんだろうな。

エロく見せようと言う露骨な雰囲気も感じられない。

雑に言うなら王子様系男装美幼女だ。

この年で可愛いの中に格好良いと色気が喧嘩する事なく混ざるのはある種の才能だろう。

多分幼女、男の娘の可能性も割と無くは無い。

だが、その色気も今は何とか堪えられた涙で潤んだ瞳を前に半減している、焦った様に荒い息を整えてるのも理由かもしれない。

客なんだろうが…何かあったのだろうか、面倒ごとは勘弁して欲しいのだが。


「あの、大賢者様ですかっ⁈お願いしますっ!助けてください。」


耳心地良い何処か中性的な声だと思う。

うん、まあ


「早く…しない、とみんな死んじゃうっ!」


切実なのは判るんだけどさ。

俺…


「残念ながら…俺は…その…大賢者とやらでは…無い。」


「え…そんな…」


瞳が絶望に染まっていってるなぁ。

堪えてた涙がポロポロと零れ落ちてってる。

曇らせはあんまり趣味じゃ無いんだよなぁ。


「落ち…つけ…何が…あった?」


取り敢えず聞かなきゃ判断しようがない。

まずは…


「場所は…」


「…え?」


「場所と…何が起きたか?内容によっては…如何にか…する。」


ぶっちゃけ俺は公園で泣いてる子がいたら他に人がいたら野次馬と化すし、いなかったらしょうが無く何があったのか聞く、そんな良くいる流されるタイプの普通の日本人だった、今世でも似た様なもんである。


「大賢者とやらがいたらそいつに任せるがいないなら仕方ないから出来る事なら俺がやる。」


長文疲れる。


「本当に…出来るの…お礼はちゃんと出すけど…。」


「内容による。礼は要らない。」


只働きはしない主義だけどさぁ、公園の子供泣き止ませたからって子供からお菓子集るかと言われると違うじゃん。

見てるだけなのも居心地悪いから遣るだけだし。

良い大人とは言わないけど俺元高校生よ?

善意は三分の一くらいだよ、物語に良くいる都合のいい主人公じゃないんだから。

まあ、何かくれるならくれる場合によっては貰わない事も無いけど…良く知らない相手に借り作ったままって怖いしね。

俺に如何にも成らんもんは無理だけど。

それにしてもこいつ本当に女なのか男なのか…女だと思うんだけどなぁ。


「えっと、君は…大賢者様の弟子?」


多分そこそこ面倒ごとだよなぁ。

服が完全に強力な装備の類だし…高位貴族かなぁ。

んで、何だっけ?


「違う…店長…代理。」


名前は…そのまんまでいっか、面倒くさくなって偽装のアイテム使うの忘れたし。

「面倒くさかったなら、忘れたんじゃ無くてやらなかったのでわ?」別にどっちでも良いよ。


「名前は…リデル…早よ説明。」


「う、うん、わかった…僕の住んでる国、スノウフィル王国って言うんだけどね、昔英雄に封印された悪い凍えるドラゴンの王の封印が解かれちゃったの。」


わぁ、絶望的。

因みにこの世界では竜とドラゴンは別物だったりする、吸血鬼とヴァンパイヤとか。

前者が人類種で後者が魔物、同じにしたらめっちゃキレるらしい、まあ人と猿を一括りにする様なもんだからね、近くても別物。

スノウフィルねぇじゃあ種族はスノーエルフであってるか。

母さんに聞いた話じゃ彼処の国結構強いらしけど。

ドラゴンの王…ドラゴンロードは流石に無理だろうしなぁ。

しかもスノウフィル王国の封印されたドラゴンロードって伝説の奴じゃん、確実に覇名付き《ネームド》だし。


「それ…もう…滅んで…ない?」


「まだ、大丈夫だと思う、僕たちが絶望するのを楽しんでるみたいで…まだ死者も出てなかったし。」


ああ、舐めプしてるんだ。

如何すっかな、多分何とか何だよなぁ。

そこまでして命かける必要が無いだけで…正直躊躇うほど面倒なわけでも無いしな。

この世界命の危機なんて何処にでもあるし、何なら比較的安全な前世でも早死にしたしな。

さっき考えたオーソリティーの使い方なら舐めプしてるなら普通に勝てるだろうし。

割と欠点だらけだから舐め切ってくれなきゃ無理だけど。

多分一番勝てる確率のある竜族に救援も出してるだろうけど、間に合わないだろうしなぁ。

やるかぁ、さっさと終わらせて店番に戻ろ。

そういえば


「何故ここに?」


「大賢者様に助けを求めてだけど…?」


いやそうじゃなくてさ。

多分


「店長に転移用の何かを貰ってるなら初見じゃない限り、今留守で店長代理しかいない事知ってると思うけど。」


俺店長のこと知らんけど…流石に周知してんだろ。


「………!」


直ぐにここに来たって事は無関係じゃなさそうだし。


「誰に助けを求めて来るように言われた?」


「お父様と…お母様…」


逃したんだろうなぁ。

やっぱり見捨てるのも寝覚め悪いし。

流石に目の前の未成年のガキの親が面倒くさいだけで助けれるなら助けるべきだよなぁ。


「…はぁ…とっとと行くぞ。」


「えっ!」


店に売ってる耐寒用の薬使お。

経費でおっちかなぁ…

俺社会人に成る前に転生したから良くわかんねぇんだけど、今の内に何か適当な言い訳考えとくか。

今から憂鬱だぜ。


「緋彩、留守番してろ…お利口にな?」


「がおー」


「お前が転移に使ったやつで元の所に戻れんだろ早くしろ。」


手でも握ってりゃ一緒に転移すんだろ。


「ふぁにゃっ!え、うん、わかった…本当に良いの?」


さっさとしろよ。

急いでんだろ?

ああ、あとこいつの名前はリファだそうだ。




《リファside》


本当に大丈夫何だろうか?

だけど今は彼を信じるしか無い。

それに信じてみても良いかもしれないと思った。

お礼に釣られてドラゴンを過小評価してるなら僕も信じれなかったけど、彼は判った上で唯早く終わらせたそうだったから。

本当に何とか出来るのかもしれない。

元いた王城の中に転移で戻って、離れた此処からでも感じるドラゴンの気配を前に心配で失礼だと思うけどつい聞いてしまった。


「ねぇ…信じて良いの?」


「はぁ、…無理なら…来ない。」


やっぱり彼は何処か面倒そうだった。


城門に行く為に城を出ようと彼と走ってたら、色々な人に声をかけられた。


「リファ様何故此処にっ⁉︎」


「なっ!既に逃したはずでは⁉︎」


「早くお逃げください‼︎」


心配されてるのが嬉しくてでも弱い自分が情けなくなってくる。

今は落ち込んでる場合じゃ無い、急がないと。


「多分…如何にか出来る人を連れて来たから、僕たちは城門前への転移門に向かうよ!」


「如何にか、其方のお方ですか…?」


「もしや、大賢者様で⁉︎」


「大賢者様は今は居られぬはずだぞっ!」


皆に説明してる暇はない、それに時間かけ過ぎると彼が怒るかもしれない、そう思って咄嗟に彼を見たら、何処か困ったような不思議な目をしていた、あれは如何言う感情なんだろうか?

取り敢えず急ごう。

…この時の僕は知らなかったんだけど、彼は僕が急に走った結果、転んで泣き出さないか心配だったらしい…少し失礼じゃ無いだろうか。




城門前に着く。

城門は半壊していた、見る限り死傷者は出てない様だけど…ドラゴンが遊んでいるだけだ、何時飽きてこの均衡が崩れるのか恐ろしくて仕方がない。

水色の城の様な大きさのドラゴンがニヤニヤとしている。

唯前にするだけで抗い用の無い格の違う存在だと理解してしまう、本当に勝てるのだろうか?


「リファっ!何故戻って来た‼︎」


「リファっ!何で戻って来たの‼︎」


前線で指揮をとっていたお父様とお母様が叫んだ。

当たり前だろう如何仕様も無い死地に安全圏へ逃したはずのが戻って来たのだから。

僕は彼に向いて言う。


「お願いします、僕の全てを渡しても良いです、だからこの国を助けてください。」


頭を下げて頼み込むきっと僕がとして出来るのはこれだけだから。

返事が無くて頭を上げると彼は凄い気まずそうな顔をしていた。

何故だろう?

僕が困惑していると彼が溜息を溢し口を開いた。


「だから…礼は…別に…いい。5分…いや、3分…くらい…待ってろ…その頃には…終わる。」


やっぱり途切れ途切れな言葉、だけどそこまで言うなら如何にかしてくれるのだろう。

その言葉に心の何処かで安心したのか気が緩みふと先の事を考えた。

彼は要らないと言ったけど何かお礼はするべきだと思う。

何が…良いだろうか?

体感で2分か3分ほど経った頃。


「…ファンブった…これで終わり。」


彼が何か呟くと同時に、


ドスンッ‼︎


ドラゴンの体が急に倒れた。

まるで、眠ってる様だった、倒したのだろうか?


兵士と騎士達が恐る恐る確認に行き、確かめると共にお互いの顔を見合い叫んだ。


「報告ですっ!ドラゴンは息絶えていますっ!我々の勝利です‼︎」


一泊、城門前が静寂に包まれる、誰もが現実なのか信じれないんだ。

更に一泊して、


「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」」」」」


歓声が響き渡った。

歓声の中、隣からこの国を救った彼の声がした。


「スノウフィル…温泉…はぁ…」


温泉、確かに温泉はこの国の名所だ、彼も入りたかったのだろうか。

国を救ったのだから幾らでも最優先で入れてくれると思うが?

何故か彼の事を考えてると体がポカポカした、何故だろう…

そう考えていると、さらに一言。


「仕事中…ダメか…終わった…し…帰る。」


えっ…もう?早く無い?

急いでお礼を言おうとしたが喉に突っ掛かった様に出て来ない、それどころか全身が熱くなって来た、何か…心臓が…ドキドキする、僕は如何したんだっ⁉︎


「…あ…えっと…その…あり、ありが…とぅ。」


言葉後に行くほど徐々に声が小さくなってしまう。

何でっ!

お、可笑しい、今の僕は何かが確実に可笑しい、何時もと違うっ⁉︎


「………」


彼は後ろに手をひらひらさせながら転移で帰って行った。

途端に体が冷えていく、本当に今日の僕は如何したんだろうか…

唯何故か彼と離れるのが寂しいと思った、少し前に初めて会ったばかりなのに。




暫くして皆が落ち着いて来ると、お父様とお母様がこっちに歩いて来た。


「わっ!」


お母様に抱きしめられた。


「良かった…無事で本当に良かった…」


「あ、う、その…ごめんなさい。」


「良い、良いんだ、全員無事だったのだから、だがもうこんな危険な事はしないでくれ。」


「はい…。」


心配を掛けてとても申し訳なかったけど、それ以上にまた一緒に居れるのが嬉しくて、知らずにしていた緊張が抜けると同時に涙が溢れた。




漸く涙が止まって感情の整理が着いた頃にお父様が言う。


「そういえば、さっきまで一緒に居た彼は?」


あっ!そうだ彼にの事も話さなきゃ。


「えっとね。彼は大賢者様の店の店長代理でそれでね僕の願いを聞いて助けてくれたの、名前はリデルだって言ってた。」


何でか上手く説明する事ができない…


「助けて…もしや彼があのドラゴンを倒したのかっ⁉︎」


「本当なの…⁇」


「うん、何してたか判らないから多分だけど。」


「ならば、礼をしなければ…ここには居ない様だが?」


「帰っちゃた…」


少し悲しい。


「あらあら、これはもしかして、もしかするのかしら?」


お母様が何故か楽しそうだった…

何故だろう。


「それと、お礼は要らないって言ってたよ。」


「何と…もう少し英雄殿の事が判れば良いのだが。」


「それなら少しわかります、国王陛下。」


大臣だ…城からここまで一緒に来た一人だ。

何か彼の事を知っているのだろうか?


「あくまで、見た限りのことですが…英雄殿はリファ様を気にしているらしく、度々見て居られました。」


「あらあら、それはつまりそう言うことなのかしら?」


「そう言うこと…なのか?」


にゃっ、にゃんで僕を⁉︎


「いえ、あれは、何方かと言うと、王城で迷子になって泣いてる子供を前に如何すれば良いのか判らず落ち着かせようとする騎士団長の様でした。」


「ああ、成程。」


「………」


お母様が何故か不満そうだった。




《運命の女神■■■side》


「勝っちゃったわね…」


「勝っちゃいましたね…」


本当に予想を超えて来る子ね。


「何をしたのかは何と無く判るけどね。」


「………」


まあ、流石に天使じゃ判らないか…オーソリティーって発現者の固有で神も殆ど関与してないし、あれは神の祝福を使って自力でスキルを作ってるから。


「やった事は簡単よ、あの子のオーソリティーは多分闇雲ランダムを自分以外に使える様になるんでしょうけど…それをドラゴンに使ったのよ。」


「ですが…それではドラゴンが強化される恐れもあったのでは?それに闇雲ランダムは一度の判定につき一回です、倒せる確率は低いはずです。」


まあ、気持ちは判るけどね。


「心臓の鼓動を対象に判定してた見たいよ、大成功した所で殆ど意味無いし、大失敗すれば心肺停止して死ぬ…唯本人が言う通りに余り強く無いわね、余程幸運…大失敗だし不運かしら?…でも無いと時間掛かるし、奇襲には意味が無い早い敵にも可成り無力、今回みたいに余程油断してる馬鹿じゃ無い限り微妙でしょうね。」


唯、相手にしたく無い類ではあるだろうけど。

それに、本人は副案として歩くなどと行った、大成功しても余り問題なく大失敗したら助かる行為全般に妨害として使うつもりらしいけど…基本戦闘意欲が無いのよね。


「報酬も貰わなかった様ですが…」


「本人は子供を何とか泣き止ませただけとしか思ってないかね。」


「ドラゴンロードを前にしたのにですか?」


「格が違すぎて上手く認識出来なかったみたいね、ヤバいのは理解してたみたいだけど、助けを求めた娘は特別な祝福持ちの英雄候補だったし、正直あの子より強いわね〜」


因み本人も本能が自己防衛の為に実力を理解出来なくするだろうなとは思ってたみたい…それ込みの勝算だった様ねぇ。


「あのドラゴンロードってどのくらいの強さなんですか…?」


「人の子の基準ならSランクね…遊んでたからB〜B+ぐらいの実力しか出して無かったみたいだけど。」


「……そう言えば彼の方は今何を?」


ああ〜


「ガチャしてるわね…何時も通り。」


「………」


そう言う子だし。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界《どこまで》逝ってもクズはクズッ! 〜ガチャと合成してたら魔王って呼ばれんだけど〜 南瓜の王冠 @pumpkinthecrown

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ