第3話 ガッキーンと合成だぁっ‼︎
休憩もしたので、大魔女の大釜を使う事にする。
「まずは…これにするか…」
それと母さんから貰った手帳にレシピと結果を書いとこう。
ゴブリンの召喚石
×
ゴブリンの召喚石
×
ゴブリンの召喚石
ぐるぐるぐる、まぜまぜまぜ…
・・・ガッキーン!
「はい?」
何か有り得ない音が鳴った様な…
まるでゲームの効果音みたいな…
「キュア?」
「………」
ゲー…ム…
嫌な予感がする。
・・・ぴかーん!
「ぎにゃっ⁉︎」
「キュアッ⁉︎」
「………」
ま、眩しい…
= ゴブリンの召喚石+3
…何かどっかで見た事ある表記だな。
鑑定しても名前に+3が付いただけだし。
「呼べばわかるか。」
「ぐぎゃっ‼︎」
——————————————————————————————————————
「 」 ゴブリン+3 LvⅠ
スキル
連携Ⅰ
悪食Ⅰ
▼
——————————————————————————————————————
ギルド情報も特に変わってないけど…
「ステータスは
一様能力はHランク相当になってるけど。
召喚に必要な魔力は変わって無いな。
ああ、でも何かちょっと筋肉質になった気がする…誤差だけど。
かきかきかき、めもめもめも…
次々。
ゴブリンの布
×
ゴブリンの棒
ぐるぐるぐる、まぜまぜまぜ…
今度は目を瞑って。
・・・ガッキーンッ!
・・・ぴかーん!
= ゴブリンの旗
取り敢えず残りも使って二つ作る。
——————————————————————————————————————
ゴブリンの旗
ゴブリン専用の旗。
ゴブリン系列以外が使っても効果はない。
装備事、自己と同グループ内のゴブリンの
▼
ギルド情報
取得難易度 Eランク
ゴブリンリーダーからドロップする旗。
ゴブリンにしか効果が無い為、使い道は無い。
嘗てゴブリンの召喚石を大量に用意しこの旗を持たせたら強いのでは無いかと、考えた貴族がいたらしくその後は知られていないが、今は専ら冒険者の焚き火の薪にされているのが結果を物語っている。
ダンジョンに捨てるとゴブリンが利用するので薪にする事が推奨されている。
——————————————————————————————————————
「一つはこいつに持たせるか…もう一つはミミックの中にしまっとこう。」
ミミックの空箱はアイテムボックス的なスキルだ。
とても便利。
スケルトンの召喚石
×
レイスの魔石
=スケルトンの召喚石
変わってない?
——————————————————————————————————————
「 」 スケルトン LvⅠ
スキル
生命感知Ⅰ
幽気Ⅰ
▼
ギルド情報
危険度 H+ランク
ダンジョンで稀に誕生する。
ダンジョンの外では極めて稀に誕生する。
スケルトンの変異種。
闇の魔力により体を動かしており、朝は余り動けず基本夜に動く。
浄化以外の方法で倒しても時間が立てば通常種より早く復活する。
その為、ダンジョンの場合は浄化しないとドロップを落とさない。
なお、例外はある。
生者を積極的に襲い、また魔力で世界を認識している。
ギルドでは「スケルトンコート」と呼ばれている変異種。
魔法が少し効きにくい。
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「えーと…」
通常持ってないスキルを持ってたら変異種だっけ?特異種はⅠLv上の能力を持つ異常個体だったはず。
「…ぷらす…は…」
一つ上のランクならソロで勝てるが、同ランクだと一つのパーティーだと厳しい…だったかな?
コートは幽気を纏ってるからだろう。
青白いオーラを纏ってる姿はとても強そうだけど、雑魚魔物だ。
幽気は生命吸収と不調の状態異常を接触事付与するオーラらしい。
効果はLvと
…
……
………合成する物もなくなったし、魔力も切れてる…ここで一旦止めて父さんと母さんに報告し喜ばせるのが真っ当な生き方なんだろう。
「…だけど」
ああ、だけど…
父さんと母さんは今俺は選択を失敗し意気消沈としながらも、健気にスキルを鍛えようとしていると思っている。
「すこし…そう…すこし違うだけ。」
きっと、大体同じ。
だから、あと数日は食事と風呂以外を部屋で一人ガチャと合成と睡眠による魔力回復に費やしても許される…はず。
「しょうがない事…」
そう、しょうがないのだ。
きっと父さんや母さん、弟に妹も心配しているだろう。
姉貴は今はいない。
だが、切実な理由(ガチャがしたいだけ)があったのだ。
納得してくれるさ、家族なんだから。
そう言う事なんで寝る。
「起きて寝ての110連ガチャ結果はっぴょーーーっ‼︎」
「キュア」
「ぐぎゃぁ」
「………」
早速行くぜぇ。
と言っても流石に全部説明してると諄いのでその場その場で説明しようと思う。
今全てを合成させるつもりじゃ無いしね。
「まずはぁ…」
ゴブリンの召喚石+3
×
ゴブリンの召喚石
×
ゴブリンの召喚石
×
ゴブリンの召喚石
×
ゴブリンの召喚石
×
ゴブリンの召喚石
×
ゴブリンの召喚石
×
ゴブリンの召喚石
=ゴブリンの召喚石+10
これを二つ作る。
何で二つも作れるのかって20個以上ダブったんだよ察しろ、以上だからなまだある。
こんなにダブった理由は
つまり女神が悪い。
——————————————————————————————————————
「 」 ゴブリン+10 LvⅠ
スキル
連携Ⅰ
悪食Ⅰ
▼
——————————————————————————————————————
ギルドの基準ならGランク、LvⅡにはもう少しで届かないと言った所。
+10以上にしないのはこれ以上上げれなかったからだ。
勿論+10度同士を合成することもできない…普通なら。
察したか?そう、
「いくぞー!」
ゴブリンの召喚石+10
×
ゴブリンの召喚石+10
ぐるぐるぐる、まぜまぜまぜ…
・・・ガッキーン!
・・・ぴかーん!
=ホブゴブリンの召喚石
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ホブゴブリンの召喚石
ホブゴブリンを召喚する。
契約者:リデル
▼
ギルド情報
取得難易度 Cランク
ホブゴブリンからドロップする召喚石。
コレクターにそこそこの値段で売れる一品。
護身用に買われる事もあり、お小遣いにはなる。
態々狙う物では無いが、手に入ったら運が良いとは言える。
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「そうなんだ」
実の所召喚石自体は家に幾つかある。
じゃあ何で使わないのかって?
ガチャで出したのを合成するのが楽しいからだよっ!
ミミックは例外だ。
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「 」 ホブゴブリン LvⅡ
スキル
連携Ⅱ
悪食Ⅰ
▼
ギルド情報
危険度 Fランク
ゴブリンの上位種。
冒険者業界に置ける一人前への壁であり、所詮ゴブリンの上位種と侮った数多のパーティーを冥界に突き落としている。
LvⅡの中でも最弱クラスだがLvⅠが勝つのは限りなく不可能な強さを持つ。
基本的に2〜5匹のゴブリンの群れを従えて折、数が増えるほど危険度が上がる。
多数の上位種、亜種、変異種、特異種が確認されており、生態も多く知られている。
知能は基本十歳児程度だが上位種の命令には必ず従う。
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「悪く無い…」
「ぐぎゃぎゃぎゃ」
今度は…
ミミックの召喚石
×
マンションマイマイの魔石
×
鉄塊
=アイアンミミックの召喚石
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アイアンミミックの召喚石
アイアンミミックを召喚する。
契約者:リデル
▼
ギルド情報
取得難易度 Bランク
ミミックの亜種であるアイアンミミックからドロップする召喚石。
コレクター垂涎の一品。
今現在ダンジョンの中でも一部の場所でしか確認されておらず。
その為ドロップした数も極めて少ない。
取得難易度こそBランクであるものの実際はBランク冒険者でも手に入れれる確率は極めて低い。
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「キュア」
なるほどなぁ。
因みに鉄塊は鉄を複数個合成した物だ、二分の一の確率で鉄塊か鉄+になる。
水とかもそんな感じらしい…鉄や水の+って何だよ。
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「 」 アイアンミミック LvⅡ
スキル
擬態Ⅰ
頑強Ⅰ
▼
ギルド情報
該当データが存在しません。
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「う〜ん?…ああ。」
何で情報が無いのかと思ったけど変異種だからか。
普通のアイアンミミックは
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マンションマイマイの魔石
マンションマイマイの持つ魔石
▼
ギルド情報
取得難易度 Fランク
マンションマイマイからドロップする魔石。
ダンジョン固有種である為ダンジョンの外で入手する事は不可能。
特殊なFランクの魔石の一つであり、様々な用途がある。
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マンションマイマイは大氾濫の時だけ誕生する魔物で亜空間の中に魔物を収納して輸送する厄介な魔物…らしい。
母さんから聞いただけだからな。
大氾濫と大侵攻の違いは、大侵攻がダンジョンの外の魔物が大群または強力な個体あるいはその両方を満たして人類圏に攻めて来る事を言う。
大氾濫はダンジョン内で起こる魔物の大量発生または強力な個体の出現あるいはその両方の事を言う。
ダンジョンは神が創った試練だからか、外に溢れ出して来る事は今の所ない。
運命の女神ならやりかねないと俺は思っているが。
取り敢えずはこんな所で良いか…
他にも色々あるし合成したが最初に言った通り後は状況に合わせて説明しようと思う。
「…準備完了。」
何の準備かって?
父さんと母さんから、店主代理を少しやってみないかと言われたんだよ。
何でも知り合いが趣味でやってる店らしいけど、しばらく用事があるらしく、代わりをしてくれる人を探してたんだとか。
偽装のアイテムも貸してくれるらしく、客も少ないからと。
場所は王都の裏路地にある店らしいが、店に直接転移する為の魔道具も用意しているとの事。
何で了承したのかって?親に心配させない様にってのもあるが、一番は合成したけどいらない物を高く売っぱらってやろうかとね。
あと、基本的には溜め込むのが好きなんだけど、店舗経営ゲームみたいで面白そうだったから。
「…緋彩も連れて…行く…か…はぁ。」
嫌だけど、安全の為だしなぁ。
寧ろ連れてった方が危険な気がするけど。
《運命の女神■■■side》
あららぁ
「そっちにいくか〜」
なるほどねぇ。
「そっち…ですか?」
「ええ、店舗経営ね…英雄候補の子達に巻き込まれると思ったんだけど。」
あの店も結構特殊だし、どっちにしろ面白いことになりそうね。
楽しみだわぁ。
「それに合成も面白いことになってるしね。」
「まさか、Lvが上がるとは思いませんでした。」
そうね、流石にあれは予想外だったわ。
Lv UPって所謂神の試練を超えた事に対する報酬だから人にどうにかできる事じゃ無いんだけど。
「
「
「幾つかのスキルは極めて強力な力を持っているのよ、それこそ特別な祝福によるスキルよりもね。」
「そこまでですか!」
まぁそう思うわよね。
「基本的には制御が効かなかったりとデメリットがあって使い物に成らないんだけどねぇ。」
寧ろ使える子なんて殆ど見た事ないわね。
「何でそんなに強力なスキルが普通の祝福に?」
あれねぇ〜
「其々の神の性質に近しい力を持つスキルだからよ。運命の女神である、私の場合は
近しい理由は其々の神が最初に創ったスキルだからね。まず自分の力に近いのを創ってコツを掴もうとしたから…最初に創ったスキルは加減が効かなかったのよね。
人に使える様にするのが精一杯だったのよ。
正直私達もあの辺のスキルを使える子がいるとは思ってなかったわ。
「そう言う事だったんですか…納得しました。」
「一種の神獣であるダンジョンに干渉出来るのもそれが理由でしょうね。」
私も作成に関わってるし上位神だから。
それに、
「あの子はまだ気づいてないみたいだけどスキルのLvも上がって、オーソリティーも獲得している様だしいよいよ楽しく成って来たわね。」
「なっ!オーソリティーを…早すぎるのでは。」
だから良いんじゃない。
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