悲しくも美しい。優しい光が織りなす恋物語。

物語の隅々まで美しいと感じたのは初めてでした。

主人公である、目の見えない「私」の病室の隣にいる「君」が外の景色を言葉で伝えてくれるのですが、その表現がとても美しいのです。

自然と「私」は「君」に対して淡い恋心を抱き、自分の目でその景色を見たいと希望を持つようになります。

2人には悲しい結末が待っていますが、最後の「私」の行動すら、美しい光景に見えました。

これから先、「君」が教えてくれた色が「私」の心をずっと色付けてくれることでしょう。

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