過去に囚われる老人と未来を想う若者

短編小説という事で登場人物は少なめですが、むしろその方が良い。
物語はとある武器屋から始まり、大遠征へ赴く若者と、武器屋の老人との会話がひたすら続きます。
普通であれば、単調に見える会話も作者の巧みな描写によって軽快に進みます。

そして物語後半、とある出来事で剣に込められた想いが明かされることになり、老人から若者に託された願いが心に響きます。

短編小説ならではのサクッと読める分量と描写力であっという間に読み終えている事でしょう。
是非、ご一読ください。

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