この短編を読む人にお願いなのが、「前半」の描写の部分を丁寧に読んで欲しいということ。ここを「きっちり」読むか、読まないかで最後の感動が段違いです。
最近、わりとこういう描写を「ムダ」とかいう人がいますが、人間の感動とういのは、「心情」と「風景」がセットになって起こるモノなんですよ。ほら、幼稚園とかで「恋愛映画」とか見ても、子供がうるさくて感情移入できないでしょ?
作者さまは、そこらへんをよくわかっていて、最低限まで絞り切った描写で雰囲気をつくって、物語を動かして感動につなげているのです。
5000文字程度の短編です。流し読みをせずに「是非」前半の風景描写を噛みしめて読んでください。感動のラストがあなたを待っていますよ!