既存の物語をここまで味付けできるのは凄い

 よくよく考えてみると「客人に調理された同族を振舞う」って、かなり狂っていますよね。(まあ、昔話にそのような指摘をするのは無粋かもしれませんが...)

 某バ〇リズムさんのコント(漫談?)では、「乙姫(みたいな人)に振るわれた刺身を食べようとしたら、魚たちが何とも言えない目で物凄く見てくる」といったことをまるで親しい人との世間話のように明かすことで、そんな狂った描写(というか浦島太郎という物語そのもの)を「笑い」に昇華しておりました。

 一方、この作品では、その「客人に調理された同族を振舞う」というのを「生々しいホラー」と捉え物語を展開しています。とても惹きつけられる内容ですので、僕は強くお勧めします。

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