防人(さきもり)の詩

矛と盾。
現代の戦争の核兵器という矛を防ぐ盾はない。
国や人々を守る防人も核兵器の前には無力だ。
この物語は核戦争で守るべき国も人々も自らの家族ですらも失った防人たちと、彼方の国でまだ生き残っている人々が、ゆっくり迫りつつあるあまりにも静かな滅びに、それぞれの意志で向かい合う、けして実現させてはいけない物語。