いけにえの娘

　生贄の風習が残る山奥の寒村。
　五年に一度の生贄に選ばれた村娘のルリは山道を進み山の神の前に跪く。
　ところが山の神はうんざりしたように言う。

「また生贄を寄こしてきたのか。人間など不味いだけだからいらないというのに」

　戸惑うルリに山の神は生贄の風習についての真実を語り出す。
　それを聞いたルリが取った行動は……。

　昔どこかにあった村についての物語。


　カクヨムWeb小説短編賞2022参加作品。
※以前投稿した作品『暇つぶしショートショート集』に収録している話の一つ『いけにえの娘』の加筆修正版です。