サスペンスのお手本として。
- ★★★ Excellent!!!
再読してみておもしろかったのは、はじめ夢ででてくる牛は、重みをはらすものであるのですよね。
それが、重みをあたえ、殺める結びとなる。
夢があって、引きとった。そう読めなくもないけれど、実はそうではなく、夢がなくとも引きとることになっていたでしょうね。
やり方によっては、夢ででてくる牛ともなり得たかもしれません。
そう成し得なかった。
自業自得といえそうです。
それにしても、この漢文に裏打ちされた文章の見事さ。それを自在にあつかい、陰鬱で不穏なくうきを描き出し、盛り上げてゆく力量。
学ぶところは多々あります。