第47話

「あ、そうだ。実の服のブランドの名前、誰が考えた?」


「あれは…準也さんと足助さんの合作だよ」


「なんか、ちょっとしっくりこない。服のイメージわかない」


「そう?花のモチーフだから、フラワーをもじったんだけど」


「なら、フラワー入れたら?その方がわかりやすい」


「じゃあ…フラワーラフワー?」


「そうしよう。間には中点(・←これ)をつけようかな」


「うん、いいけど…第一弾の生産はタグにラフワーって書いてあるけど」


「いいよ。次からにする」


「守にお任せする」


「うん、わかった。だいたい仕事内容わかったし、そろそろ教授に会う?」


「え?」


「大学戻るでしょ」


「え、でも…守1人で大変だよね」


「なんとかなりそう。教授には後で電話しておくね」


「…ありがとう」


「あ、でも車ないと遠いか。送りはできるけど迎えはタクシーになるか…」


「うーん、バイトみたいなのにできないか聞いてみて、しばらくはタクシーでいいよ」


「そう?」


「もしかしたらすぐ来てって言われるかもよ?そしたら寂しいよね?」


「別に。寂しいのは研究室のほうだと思うよ?」


まったく。守は優しいんだから。


「守社長は働きすぎないように。私が見ておくからね」


「そうして」

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フラワー・ラフワー えいみ @fukuharaeimi

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