☆教えて鳳璃さん! 中国八大菜系ってなに?


 中国八大菜系。

 これは中華料理を語る上では知っておかないといけない知識よ。

 物語を読む上で役に立つかもしれないから、ちゃんと覚えおいてね。


 この菜系というものは、簡単に言えば中華料理の種類。

 中華料理は古来からたくさんの種類が存在していて、それらは主に八つの菜系からなるのよ。

 ざっくり説明すると、こんな感じ。


鲁菜(山東料理):にんにくやネギをふんだんに使った濃厚な味わい。たくさんの宮廷料理はここから来ている。

川菜(四川料理):辛い。しかも痺れる! 香辛料を多く使った刺激的な料理。

粤菜(広東料理):歴史が古いからか調理法が色々ある。食材も豊富。足があるものなら机と椅子以外なんでも食べる。

闽菜(福建料理):海鮮が有名。あっさりとした味つけで、ものすごく健康的(偏見)。

苏菜(江蘇料理):範囲が広いからか味や調理法がたくさんある。見た目も楽しめる料理が多いイメージ。

浙菜(浙江料理):野菜や野草を使った料理が多い。あっさりとしていて、とてもお上品な味。

湘菜(湖南料理):辛さで死にたくなかったら口にしないこと。川菜とはまた違った辛さで攻めてくる。味が濃く、色鮮やか。

徽菜(安徽料理):山野草や野生動物みたいな独特な食材をよく使う。油が多くて、火の使い方を重視するような調理法が特徴的。


 まとめてみると、かなり違っていて中華料理ってこんなに種類あるんだ……って思い知らされるでしょ?

 もう気づいてる人もいるかもしれないけど、実はこの菜系、百味大陸の八つの国のモデルになってるの!

 蘇国編の舞台である蘇国のモデルは苏菜よ。都名も江蘇だったわよね。


 これからもっとたくさんの国が登場するから、その都度八大菜系と比べてみるとおもしろいかもしれないわね。

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百味修仙美食秘譜 ―その異邦人、食神につき― 白玖黎 @Baijiuli1212

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