せめて夢の中で

中学時代の失恋を引きずって忘れられないままの、大学生の主人公。
そんなある日、主人公の元へ中学校の同窓会の連絡が届く。
「もしかしたら」そんな馬鹿さ加減で痛い目を見たのも忘れて、他の面々に混じって参加の連絡をする。
当日、全員が主人公を忘れている中、これも好都合と人当たりのいい青年を演じ、失恋の相手、橘へ近づく。
いつかのように予想外の良い反応を返す彼女に、嫌な予感がするも、この後二人を襲う悲劇を、彼が知る由も無かった。