純文学の素晴らしさを改めて教えてくれた作品です。

小説に限らず、映画、音楽、絵画、写真……。
なぜかしら、幼い頃から、美しく切ない、ノスタルジックな作品が大好きです。
────昨日、映画化したくなる素晴らしい短編小説に思わず感動していた。作品を読み進むにつれ、流氷の辿りつく知床羅臼の厳しい冬と美しい大自然が少しずつ垣間見えてくる。羅臼昆布漁の「かぎおろし」の風景も初めて教えてくれました。数年前にこの地を訪れ、知床の海を眺めた景色が懐かしくなっています。

メーンのエピソードとなるラブストーリーは北国で必死に生きる、大人の男女の惹かれ合う姿です。一気読みして、純文学の面白さを再認識させていただきました。

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