その他の場所
本編で複数回登場する場所の紹介。
■夢舞大橋
・ドロ婆と洋が落ち合った場所。
人工島である舞洲と夢洲の間に架かっている。
釣りベストの男が洋に声をかけたのは、北港に架かる長大な橋の上だった。
海を越えた先には、そこだけ魔法にかかったようなUSJの区域がある。さらにその先を東に突き進めば、大阪都心部に辿り着く。針山のようなビル群が、じりじりと夜明けを待ち構える、そんな時刻である。
「この夢舞大橋の歩道は、建設以来ずうっと立ち入り禁止だ」
「ルールを破る人間は、どこにでもいるよ」
「この時間、橋には車だって通らない」
高欄に挟まれた橋上は二人を除けば無人。暁風以外は無音の世界だ。
──【開幕】《神風天覧試合》、始まりの儀
舞洲と
世界初の浮体式旋回可動橋という看板が売りだが、竣工から二十年余り、この機構が役立ったことは一度もない。歩道も使用が禁止されており、車以外でこの橋を渡るのはならず者に限られる。
──【幕間】魚々島 洋 —千客万来—
■常吉大橋
・洋のロードコース。トラック避けもできる。
・本編では無灯火だが、実際には照明がついている。
ほどなく道は左に曲がり、前方に常吉大橋が見えてくる。
大阪湾の三大人工島の一つ、
──【幕間】魚々島 洋 —千客万来—
■ヘブンイレブン夢洲店
・文殊のバイト先。
・店長も普通ではないらしい。
夢洲は無人島である。
望洋の敷地にあるのは、港湾施設のコンテナとトラックばかり。夜には殺風景を通り越し、地の
その無法地帯に、唯一存在する
コンビニエンスストア、ヘブンイレブン夢洲店。
それが、洋の目的地だった。
高速道路の
店の灯りに引き寄せられ、
──【幕間】魚々島 洋 —千客万来—
店裏はフェンスで区切られ、関係者以外立ち入り禁止になっている。小さな扉を潜った路地には、椅子代わりのコンテナボックスと、灰皿スタンドがある。
狭い場所を嫌ってか灰皿だけ持ち出し、文殊は扉の前に置いた。
──【幕間】魚々島 洋 ー千客万来ー 其の二
ヘブンイレブン夢洲店の異名は、《戦場コンビニ》。
仮眠をとりたい大型トラックの運転手と、店外で馬鹿騒ぎに興じる暴走族が、夜ごとにぶつかり合う、いわくつきの店舗である。通報が多過ぎるせいか、警察の対応は後回しにされがちで、処置もずさん。過去複数回の強盗事件は、全て店員自ら撃退している。西部さながらの無法コンビニとして、業界では有名だという。
「さっき見た店長も、ただモンじゃあなさそうだしな」
「ようわかったな。
見た目はただのおっさんやけど、この店で一番キレる人や。
フダ付きのオレを、一発採用したんもあの人や」
──【幕間】魚々島 洋 ー千客万来ー 其の二
■
・文殊と浪馬が会話した場所
行先は、
「なっかなかいい雰囲気じゃねーノ。
ヤローと来ンのがもったいねーくらいだ」
「野郎で悪かったな」
海越しに煌々と輝く夜景は、さっきまで二人のいた夢洲のコンテナ港だ。左手すぐには、純白の夢舞大橋。
──【幕間】八百万 浪馬 ー遷客騒人ー 其の二
湾岸沿いの
──【幕間】八百万 浪馬 ー遷客騒人ー 其の四
神風VS メモランダム 梶野カメムシ @kamemushi_kazino
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